みなみ

血染の代紋のみなみのレビュー・感想・評価

血染の代紋(1970年製作の映画)
4.0
『仁義なき戦い』を73年に公開した深作欣二が3年前に完成させた作品。定義にして実録路線からは除かれているが、その足場は十分に固まっており、既にスタイルの確立を感じさせる。梅宮辰夫、菅原文太、待田京介、鶴田浩二など錚々たる面子による権利の話はまさに実録であるが、ドスを握り合い誓う男たちの勇姿はまるで『昭和残侠伝』のようでもある。二つのジャンルが絶妙に混じり合った深作欣二による傑作が100レビューそこらしかないというのは一体どういうことなのか。
カメラワーク、光の加減なども抜群。両脇を抱えられたその瞬間に逆転するカメラかっこよすぎ。
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