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血染の代紋の一のレビュー・感想・評価

血染の代紋(1970年製作の映画)
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小松方正のナレーションから実録モノ風に始まるが、まだまだ昔ながらの任侠モノを踏襲した作劇。鶴田浩二の殴り込みは既視感バリバリである。弟分の待田京介を亡くしてシクシク泣く文太が意外だ。文太と辰っちゃんのラストバトルはそりゃ熱い。砂地に突っ伏す辰っちゃんのドスは天に向いたままであった。死に様でいえば、辰っちゃんの弟分のボクサー・ジョー(彼に自分の夢すらも託す辰っちゃんはさながら丹下段平だ)ことケン・サンダースが、シャドーボクシングをして絶命していくのはちょっとウケました。あと、常に赤ヘルかぶってる曽根晴美がかわいい。
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