面白いというより、興味深い作品。
違和感を強く感じるのが、そのヤクザの描かれ方である。菅原文太らの姿は後の実録路線のようであるが、設定が任侠映画そのものなのである。任侠映画から実録路線への過渡期と考…
KINJI FUKASAKU FILMS 21/60
仁義なき戦いが公開される2年前の作品。銃撃戦などは無、まだ『ドス』で突き合うのが常套手段の時代。
映画としては『違う意味で』面白かったという…
オープニングの襲名式に期待が膨らみすぎたのか出落ち感が拭えない。
そもそも文さんの標準語がしっくりこないのとお人好しキャラが相まって全然組長に見えないのが残念...
いつも敵役の室田日出男が同じ組員…
このレビューはネタバレを含みます
アガりまくる!傑作!サム・ペキンパーの世界!汚い策略で破滅に追い込まれて兄貴分の鶴田浩二まで殺られてしまう弱小組の組長、菅原文太が兄弟分の梅宮辰夫に無言でドスを渡し、敵陣地に殴り込みをかけるラストは…
>>続きを読む本作の菅原文太はいつもの凶暴さはなく、ちょっと落ち着いた分別ある役どころ。
深作欣二監督は、自身の作風を「『仁義なき戦い』を手掛けるまでは、猥雑を描いているようで、善悪どちらかに偏重していた」といっ…
照明と美術がかなり凝っており、すごかったが、やや懲りすぎに感じ、深作映画にしては綺麗すぎると思った。撮影も良かったし、面白かったけど、車でやくざの人波に突っ込むようなアナーキズムを求めていただけに…
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