まめだいふく

オブジェクトのまめだいふくのレビュー・感想・評価

オブジェクト(2014年製作の映画)
3.0
 田舎町を未曽有の恐怖が襲うスリラー。いわゆるUMA系。

 主演のケヴィン・デュランドは、個人的にはいかれた殺人鬼役の印象が強めなのだが、本作では悲しい過去を持つシェリフ役を好演。この人は基本的に脇役が多いけど、いい役者さんだと思う。

 さて本作、何だか色調が独特。場面ごとに青みがかっていたり、黄色っぽかったり赤を強調したり……って信号機か!
 でも、それも半ば冗談ではなく、青を帯びたシーンではドラマ部分が描かれ、黄色を帯びたシーンでは不穏な空気、そして赤みがかったシーンではモンスターとの戦いと、場面の緊迫感に合わせて、それこそ信号機の色が変わっていくように演出している気がした。

 若干ドラマ部分が長く、くどい印象。そのせいもあってか肝心のモンスターはなかなか全体像を見せてくれず、やきもきさせる。最終決戦の時にようやくその姿を拝めるのだが、あれ? 君、バイオハザードに出てたよね? 他人の空似ですか?

 というわけで、モンスターの姿にはズッコケさせてもらいましたが、あの呆気にとられる結末は嫌いじゃない。まあ、お前ら今までどこにいたんだとツッコミたくなるけども。
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