ウディアレンおばさん嫌いやろ。若い子好きっしょ。見ながら〝ひーなんてむごい。やめちくりー〟て何度も頭掻き毟ってしまった。貧乏妻の不倫ていうただの昼ドラなんだけど、人のどうしようもない哀れな部分を顕著に、お洒落な遊園地と音楽にあわせて描くと言う、悲劇を笑う喜劇、まあスイート&超ビターな映画でおもろかったわ。ブルージャスミンに近い感じしたね。
日々の生活に追われてるせいか余裕がなくてヒステリックになってるおばさんと、健気に働いて夜学に通う若い娘との比較。
いや、やめろ。やめてくれ。
哀れな40歳女を見事に演じ切ったケイトウィンスレット。目尻のシワに、少し流れ落ちる豊満なボディ。迫力があった。
そして、綺麗事抜きで老いも含めてこれが〝女〟で、〝人間〟なんだって、生々しいのがいいね。
そして、やっぱラストシーン良かった。
ラストはいつもおしゃれ。
ウディアレン自身自由なのか、映画に出てくる人みんな己の欲に忠実で、
正しいか正しくないかじゃなくて、自分のハートに従って生きてるのんすごく羨ましいなと思った。それが幸か不幸かは別として。そういうふうに生きたいものだね。