Ryu

LOOP/ループ -時に囚われた男-のRyuのレビュー・感想・評価

3.5
クスリの密売人のアダムは、恋人 アンナの妊娠が発覚したので、クスリを持ち逃げする計画をたてる。しかし逃亡に必須の切符がなくなっていることに気付いたアダムは、それをアンナが持って行った と思い、彼女を追う。その先でアンナは車に跳ねられてしまう。アダムは失意の中、家に帰り、彼女が持っていたビデオテープを再生する。そこには今まさにビデオを再生している自分が映し出されていた。

ハンガリー産🇭🇺のタイムループものです。
いつの間にかタイムループに陥っていることに気付く主人公。さらにそこには以前の自分がいて、ループする度にどんどん自分が増えていく というパターン。ちょっと一風変わったタイムループもので、これも自分がやったことだったのか とか、以前の自分や未来の自分と知らず知らずのうちに干渉してるのが中々おもしろかったです。いつの間にかループしてしまってる気味の悪さとかもいい味だしていたと思います。
ただ、話が中々ややこしくて、矛盾点とか色々考え出すとキリがありません。今作はそうやって、自分で色々考察したりする楽しみ方ができると思います。もちろん、ただ単にこのループされる不思議な世界観を楽しむこともできます。
複雑なお話で、1回の鑑賞では理解はしきれずに、若干の消化不良感はありますが、斬新な設定もあって、この不思議なタイムループの世界を楽しむことはできました。やっぱり“時間”を使った作品は頭を使うおもしろさがありますね。
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