Yuya

ロックンロールのYuyaのレビュー・感想・評価

ロックンロール(2017年製作の映画)
3.4
いるいる こーゆーヤツ
偽りの自分の無意味さを知らず
ずーっと空回ってる感じ
当人は最善のつもりでいたりして…
カネもマリオンも本人で
どこまでがネタで どこまで実話?
哀しいかな 幼少の頃から
カッコにこだわり 見栄えを気にし
趣味趣向をコロコロ変えては
自信満々の自己アピールの果て
どんどん周囲のヒンシュクをかうハメに…

大概の人間はさ
どっかで抜本的な見直しをするだろうし
上手くいかなかった失敗の検証や
自分に足りないものを正直に相談したり
誰かのアドバイスに聞き耳立てそうなものを
カネ演じるおバカさんは コレだって思えば
全く疑うことなく やりたい事を譲らぬ不遜ぶり
…そりゃ モテないし 冷淡な目で見られるわ
だって ワニに跨ってんだもんっ!

ただね 映画として 役者としての 主旨はめっちゃ素敵
自虐がツボな自分としては 自分を笑い者にする勇気って
自尊心より人の満悦が優先だったり
ありのままでの自分への自信とか
無理して背伸びしないままでの幸せ
そうゆう自分と人に自然体でいられる
肩に力の入ってない すごい気楽な生き方なんだな

挽きたてのコーヒーを注いで レコードを聴く
パジャマのまま 目ヤニをつけて 屁をこき
カミさんに布巾を投げられても それでいいのだ
だって お洒落や見栄えでなく 好きでやってんだぜ!

♫ 目立たぬように はしゃがぬように
 似合わぬことは 無理をせず
 人の心を見つめ続ける
 時代おくれの男になりたい
Yuya

Yuya