謎の邦題ではある。
サイキックの霊能的な部分を発展させた時にこういう事もあるのかなと思うとまあ良いのか。
MEZAが何か分からないから実は完璧な邦題なのかもしれない。
映画の話はというと、やっぱり邦題に引っ張られすぎて観たかったものでは全く無いという戸惑いの方が先に来る。
物語としても意味深を気取っただけで魅力的ではないし、そこを目指したからなのか綺麗に終わるわけでもない。
監督か製作かがきっとオタクなんだと思う。
俺もこういうのやりたい!みたいな雰囲気が伝わってきて、ある意味ハートフル。
ただしそんな中にあっても肉弾戦はかなり様になっている。
ただのしょうもないB級とはここが違う。
映画的動きの迫力は正直薄く、それはカメラも含めて動きの計算が透けている分だけ特撮とか舞台上のそれに近くなっているからだと思う。
でもそれだけに滑らかさはあるので、見るという気持ちの良さは演出される。
一番良いのは殴られる、蹴られる、からの吹き飛び。
この説得力が優れている。
もちろん全てでは無いし、拍子抜けする軽い音が共にあるので残念ながら完全なうおおおおおという気持ちにはなりきれないが、それでも何とか目を映画に引き戻すだけの力はある。
そんでもなあ。
日本刀っぽいの使って戦ってるけど斬りつけたり打ちつけたりした時の重さの迫力がもう少しほしかったし、戦ってる間に刀身がへろへろになってるのは面白いけど悪い意味で気になる。
戦いに感情が挟まらないから淡々とした印象になってしまうのも良くなかった。
もし映画制作の技術や予算が向上して、世界観が展開していくなら観たい気もするけど、しないんだろうなあ……。