内容的には『ニキータ』や邦画の女性復讐もの、梶芽衣子の『修羅雪姫』やらでありがちな内容で目新しさは無いのですが
アクションというか、アクションシーンのカメラアングルが凄い!
アクションシーンの撮り方の発明がある作品。
これ以前にこの撮り方した作品があればアレですが、私は同じ撮影方法の作品は知らないので。
たぶん、広角レンズを使用した小型カメラを、棒状のものの先に装着して
それを演者のアクションに合わせて、普通のカメラだったら入れないような隙間に、入れたり出したりしながら撮っているんでしょう。
あと、ワンカットでないシーンを『わからないように』繋げて、あたかもワンカットで撮ったような
『1917 命をかけた伝令』に似たような方法で繋げてあります。
迫力がありますね〜!最高でした。
この方法のアクション作品は、この作品以降増えるでしょうね。
ただ、いつも思うのですが、
クライマックス前のタイマン勝負のシーン
スタントダブルを使わず演者本人がやる、ってこだわりがあるんでしょうが
カットの細切れを繋いだ、あたかもアクションしてるかのように見せたシーン。
最近のアクション作品によくある、特に邦画のイケメン俳優アクションモノによくある
細切れアクションシーンはいただけないのですが
この作品に限って言えば
他のシーンはロングショットを多用している訳で、クライマックスも長回しなのですから
クライマックス前で細切れアクションシーンというのはメリハリを産むという意味では効果的だったのかな?と思います。
知り合いの映画関係者に聞くと
最近のイケメン俳優アクション映画は、役者がやりたいやりたい言う割には
事務所的に俳優に怪我させる訳にはいかないので、
短いカットでアクションして、
繋げて繋げてアクションしてるかのように撮るのが普通だとか。
やむを得ない事なのかも知れませんが
ブルースやジャッキーで育った世代としては、なんだかなぁと思う次第です。