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悪女/AKUJOのFunatesuのレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
2.0
内容的には『ニキータ』や邦画の女性復讐もの、梶芽衣子の『修羅雪姫』やらでありがちな内容で目新しさは無いのですが

アクションというか、アクションシーンのカメラアングルが凄い!

アクションシーンの撮り方の発明がある作品。

これ以前にこの撮り方した作品があればアレですが、私は同じ撮影方法の作品は知らないので。

たぶん、広角レンズを使用した小型カメラを、棒状のものの先に装着して

それを演者のアクションに合わせて、普通のカメラだったら入れないような隙間に、入れたり出したりしながら撮っているんでしょう。

あと、ワンカットでないシーンを『わからないように』繋げて、あたかもワンカットで撮ったような

『1917 命をかけた伝令』に似たような方法で繋げてあります。

迫力がありますね〜!最高でした。

この方法のアクション作品は、この作品以降増えるでしょうね。

ただ、いつも思うのですが、

クライマックス前のタイマン勝負のシーン

スタントダブルを使わず演者本人がやる、ってこだわりがあるんでしょうが

カットの細切れを繋いだ、あたかもアクションしてるかのように見せたシーン。

最近のアクション作品によくある、特に邦画のイケメン俳優アクションモノによくある

細切れアクションシーンはいただけないのですが

この作品に限って言えば

他のシーンはロングショットを多用している訳で、クライマックスも長回しなのですから

クライマックス前で細切れアクションシーンというのはメリハリを産むという意味では効果的だったのかな?と思います。

知り合いの映画関係者に聞くと

最近のイケメン俳優アクション映画は、役者がやりたいやりたい言う割には

事務所的に俳優に怪我させる訳にはいかないので、

短いカットでアクションして、

繋げて繋げてアクションしてるかのように撮るのが普通だとか。

やむを得ない事なのかも知れませんが

ブルースやジャッキーで育った世代としては、なんだかなぁと思う次第です。
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