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悪女/AKUJOのoden8のレビュー・感想・評価

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)
3.4
"よくも私にこんな仕打ちを。"
by スクヒ

わたしの涙が銃弾へと変わり
わたしの震えが血飛沫へと変わる

タイトルからして、もっと極悪な女性が主人公なのかと思ってたじゃないのよん。ちょっと…いや。めっちゃんこ悲しいお話じゃござりませんかえ。

それを忘れさせるくらいの、暴れたらんてぃ〜のなカメラワークとバイオレンス。つかぁ、カメラワークの遊び心が良くも悪くも攻め過ぎぃ〜っ。酔うわっ!!!!オロロ〜ロォでござぁますよん!!
冒頭のゲームさながらに一人称視点から始まる感じも、臨場感マシマシでカッコイイのよっ。だけど、途中からテンション上がってもうて…カメラぶんぶん振り回し過ぎっしょっ。パンパパン♪春のカメラパン祭じゃないのよん!!!!

視覚的なバイオレンス度は、中の上ぐらいかしら。グロさ控えめながらも、刺殺系は精神面をめっちゃヤラれるよね。痛そう過ぎるのだよん。

殺し屋育成女子校??の設定は結構ツボる。こんなトコに放り込まれようもんなら地獄でしかねぇ〜やん。

恋愛パートが、雑い造りながらも…。起こった事象だけを鑑みて、主人公の心情を察してしまうと。こちらの悲しみや怒りも増幅しちゃうのね。
とにかく主人公が可哀想。乙女の恋心を翫び過ぎっ!!許しまじきよね。
彼女が繰り広げるバイオレンス全てが。のスクヒの気持ちに感情移入してまうと、爽快感にもなり得るのと。悲しみの強さが際立ってくるよねぇ。

ウェディングドレス姿でスナイパーライフルを構えるお姿が印象的でカッコ良過ぎるんだけど。彼女の気持ちを考えると、手放しには称賛しがたいの。

奪われた愛情と
偽りの愛情が
わたしを悪魔の女にさせる

"俺を殺すんだ。そうすれば、その時から始まる。本当の苦しみが。俺が。お前を殺した、あの日のように。"
by おじさん

"見せてあげる。あなたが作った私を。"
by スクヒ

Cast(役者·キャラ) 3.5
Story(物語) 3.5
Architecture(構成) 4
Picture(画) 3
Acoustic (音) 3
24-101
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