「ムトゥ 踊るマハラジャ」や「リンガー」のラヴィクマール監督作。
前半はいつものラジニ様。
義侠心に溢れ、ケンカも強くて村では一目置かれる存在。
しかし好きな子にはめっぽう弱い。
悪いヤツはボコボコにする一方で、好きな子の前では何も言えず。
ラブレターを友達に渡すよう頼んじゃう。
あの敬礼とか肩にかける布とかシュババッてやるの相変わらずで安心する。
ラジニ様映画によく出るコメディアンの面々好きだわー。
目を閉じて開けるまでにいなくなれ!の時の消え方に爆笑🤣
服交換するくだりもアホすぎてすこ。
しかし今回のヴィランが女性なのが珍しい。
金持ちで帰国子女のニーランバリの傲岸不遜ぶりが凄まじい。
この人ダンスも怖いよ!
ある意味ホラー映画だよ!
しかし好きな子の前とは違い「僕はあなたのことが嫌いです(八九寺真宵みたい)」と堂々と言うのカッコいい。
しかも途中で時間が飛ぶのもビックリ。
嫉妬に狂って何年も恨みを積み重ねたニーランバリの狂気。
ラストまでそれを貫いたのはある意味スゴい。
しかし例えば土地の契約書を3度邪魔されたり、不思議な力が働くくだり。
他の国の映画なら「ご都合主義」と思っちゃうところ、インド映画ならスっと入ってくるの不思議。
それはインド映画が神様や宗教などを当たり前のように身近にあるものとして描いているからなんだろな。