HidekiIshimoto

影のない男のHidekiIshimotoのレビュー・感想・評価

影のない男(2004年製作の映画)
4.0
テクノロジー化とは四次元を三次元化、三次元を二次元化、つまり次元を劣化させることで得られる便利さのようで、それに引っ張られて人間の次元意識もどんどん劣化していってるような今日この頃。だからなのかいつも強烈な三次元的眩暈で次元の境目を掻き回してくるこの人の作品には、畏れと解放を同時に感じてしまう。基本次元を奪われていく俺らのように影を奪われた男。奪うマジシャンがテック企業に思えてきた。奪われ失くした男がたどり着くのは元祖二次元的表現の場。なんて絶妙なオチだろ。けど俺らがたどり着かされるのはメタバースとか?俺そんなとこに閉じ込められたかないです。
https://youtu.be/NuIH_oQe_n8