Naggy

映画ドラえもん のび太の宝島のNaggyのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

子ども向けとしてなら十分だが、大人向けとしては(当たり前だけど)幼稚な出来。感動の押し売りが凄い。のび太がやさしすぎる。秘密道具が便利すぎ。星野源の挿入歌に違和感(この点については星野源以上に違和感が凄まじかった武田鉄矢へのオマージュなので許容範囲)。ドラえもんはもっと観客を突き放してもいいと思うのだけど、まあ売れ線を考えるならこんなもんか。

そもそもドラえもんって何でもありだから、「何が出来ないか」のルール設定が一番大変だなと。その点については川村元気相当苦慮したあとが見てとれたけど、力業で押しきってる部分もたくさんあった。親子シークエンスについても、のび太サイドのフリもシルバーの理屈も弱いので、「ああこういうことがやりたかったのね、わかるよ、わかるけど」っていうふうに見えてしまった。のび太たちもまったく成長しないし。もっとブラックジョークをちりばめて、のび太たちの成長を丁寧に描いてくれれば、って思ったけど、だったら旧シリーズ観ろって感じなのかな。

子どもは大満足。それで十分なんだけど。おっさんはブラックパンサー観よう。
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