Tai

映画ドラえもん のび太の宝島のTaiのレビュー・感想・評価

3.6
劇場版ドラえもんに相応しい冒険劇‼︎

夏休み、いつもの空き地で出木杉から小説「宝島」の話を聞き、冒険心に心膨らますのび太。
ジャイアンやスネ夫に馬鹿にされながらも、ドラえもんの道具で宝探しの冒険に海へ出る。

と、何らこれまでの劇場作品と変わらず安定した出だしでした。
しかし完全にのぶえもん世代の自分としては「のび太のワンニャン時空伝」以降ほぼ観ていなかったので、ぬるぬる動きっぱなしの作画に驚きです。
みんな随分ブサイクな顔するようになったなー(笑
アクションシーンも今時の日本のアニメらしい迫力があり、海賊たちとの戦いは中々に楽しめました。
ストーリーは出だしこそ昔から変わらない感じでしたが、ラストの悪役の描き方は今の時代を感じましたね。
大泉洋が「レイトン教授」とはまた違った真面目声でいい感じでしたよ!
親子で楽しめる内容になっていたのではないでしょうか。

ただ、ツッコミたいのはしずかちゃんが拐われた理由。
セーラという少女に似てると言われて連れていかれたのですが…
髪も瞳も色違うし、声違うし、プリキュアの変身前後くらい違いますけど?
「のび太の太陽王伝説」を思い出すと似ているっぷりがやんわりすぎました。
でも作中いたるところで皆んなが「似てる」「そっくりだ」と言われるとマインドコントロールのように似ている気がし…てきたかも…?

あと、のび太の部屋は遊び心なのか、壁にずっと6.5頭身スリムドラえもんの絵が飾られているのですが、あれはなんだったのか?
気になって部屋のシーンの会話が頭に入ってこない!(笑
大泉洋関連で「金曜どらでしょう」のステッカーもチラリと。

予告編で星野源の主題歌を聴いて観にいきたいと思ったのですが、やはり良い歌でした。
ドラえもん愛を感じる歌詞に、帰りに口ずさみたくなるメロディはエンディングにピッタリです!

新しいと言っても、もう新ドラえもんになってから随分経ちました。
時代に合わせ作品として色々と変わったなと感じるのは前のドラえもんが大好きだった側としては寂しくはあります。
しかし今のドラえもんを作る人たちは間違いなくそのドラえもんを観てきた人達。
それぞれのドラえもんへの思いが詰まった作品が出来ていくのかと思うと、これからのドラえもんが少し楽しみになりました。
Tai

Tai