空海花

JUNK HEADの空海花のレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
4.1
堀貴秀氏が監督、原案、キャラクターデザイン、撮影、照明、音楽他諸々(笑)を兼任し
たった一人で始動したという話題のストップモーションアニメ。

環境汚染やウイルス感染により滅亡へ向かう世界。
主人公パートンが地下世界に潜入する
SF冒険譚。

ディストピアな世界観
冒頭の謎の生き物からなんだこれ!と見入ってしまった。
言葉が謎の言語で、言葉というよりくぐもったようなフゴフゴ感(笑)
ほとんどを堀氏が担当する。
字幕を辿ることにはなるが、日本語がオリジナルなのが嬉しい。
カウントダウンが日本語読みなのも。

監督いわく、“好きなものを詰め込んだ感じ”はツボに入るものが多かった。
ちょっと古めの劇伴とか。
序盤から様々なハプニングに見舞われるものの、気持ちゆるめの構成で、それがこの世界観を眺めるのにうってつけ。
細部の作り込み、ユーモア、階層。
前半の腐食した質感や
後半の無機質で巨大なコンクリート感。
謎の物体のような生き物
結構気持ち悪くてグロさの表現にビックリ。
食べ物めちゃくちゃ気持ち悪い(笑)
主人公や登場人物は意外にキュートだったり。
いつのまにか彼を応援しまくっている。

戦闘シーンもワクワク感満載。
黒の何とか星のごとき格好良さに胸熱。
ホロリとしちゃうし。

3部作の構想のようで、まだ序章にすぎないようだ。
とはいえ見所はあるし
こんなの観たことない!という興奮を持続しながらあっという間に終わったという感じ。
ガシャガシャした世界の中の手作り感に愛おしさを覚えずにはいられない。

後半に向けてフゴフゴ感がちょっとなくなってくる。
アレキサンドロスは結構ハッキリめに言った😁

エンドロールのメイキングに感動してしまい、ジーンとしてしまった。

続きが気になるけれど観られるだろうか💦
お手伝いしてみたい(笑)


2021レビュー#095
2021鑑賞No.169/劇場鑑賞#5

パンフレットはもうなかったです😢
空海花

空海花