アキヒロ

JUNK HEADのアキヒロのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
4.6
パペットアニメーションとして
オリジナリティや細かな動きの再現とか
抜群に優れている部分もありながら
しっかりエンタメとして面白いところがすごい。
こういう作品はアート的表現に走って
常人には理解しがたいストーリーになることも多いんだけど。

モンスターの造形とか、『エイリアン』のH・R・ギーガーや『エヴァンゲリオン』の量産機の影響を感じる。
途中でてくる肛門に顔がある怪物は、「ハルキゲニア」という当初後ろ前が逆だと思われていた生物にそっくり。

地上では人間が、地下ではマリガンという人造生命体が繁栄している。
そこへの調査に出ようとした人間の一人が、地下でマリガンに撃ち落とされて新たに「ジャンクヘッド」というアンドロイドに改造されてしまう。
すなわち、人間が被造物に被造されるというメタ展開に。

ジャンクヘッドは途中、頭をぶつけた影響で、自分の任務を思い出し、
地下で飼われている「ノロちゃん」という気持ち悪い生き物(ペニスが異様に長いが人類は生殖能力を失ったという設定なので、ノロちゃんの遺伝子情報を欲しがっている)を発見し、それを捉えようと奮闘する。

地下生物は一様にモンスターも地下人間も似たような見た目をしているので、ひょっとすると一種類の生命体から派生して生まれたのかもしれない。
特にペット的存在の「ノロちゃん」と虫、馬、化物は全部目がなく耳まで裂けたような大きな口でデザインが近い。

さらなる深い地下に落ちて、二度目の全身改造が行われたとき、
「クノコ」という謎の品のお使いを頼まれるんだが、
それが背中から生えた突起物(それもまた気持ち悪くて採集するときモゾモゾ動く)でワロタw
アキヒロ

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