天豆てんまめ

GONIN2の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

GONIN2(1996年製作の映画)
3.5
GONINの女性版だが続編ではない。
たまたま居合わせた宝石店で宝石強盗事件に巻き込まれた5人の女たちが宝石を奪い逃げ、強盗犯や暴力団に追いつめられながら命懸けで逆襲していく。

「GONIN」のパート2と銘打ちながら、話としては独立した一本で監督・脚本は前作と同じ石井隆。今回もやはり夜と雨と血🩸が満載。

主演には、妻が暴力団に乱暴された上で自殺してしまった緒形拳。復讐の鬼となって次々に組員を日本刀で斬っていく。物凄い迫力。

5人の女たちには、それまでに石井作品でヒロイン・名美を演じた女優のうち「死んでもいい」の大竹しのぶ(空回りしてうまみがない)「ヌードの夜」の余貴美子(セクシーでかっこいい!)「夜がまた来る」の夏川結衣(鋭い目力が魅力)の3人と他に喜多嶋舞(可愛さとダイナマイトバディ振りまく)西山由海(全く目立たない)で、殺し屋役で最凶の鶴見慎吾(前作とは別役)がいっちゃってる感じの殺し屋で怖かった。他に敵役の片岡礼子が荒削りなエロスに満ちて印象深い。

傑作「GONIN」に較べると作品としては物足りないものの、緒形拳と余貴美子の2人の演技が素晴らしく、十分に楽しめた。