よし

累 かさねのよしのネタバレレビュー・内容・結末

累 かさね(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

どうも演出過剰で映画の世界観に入り込めないかも、と思っていましたが、舞台女優という主人公の設定もありだんだん違和感なくこの映画に引き込まれていきました。

かさねとニナが影響しあってどちらがどちらか次第に分からなくなってくるのが恐い!

ただ、エンディングだけすんなり終わり過ぎているように感じてしまいました。私個人としてはもう少し映画を観終わったあとにやるせない気持ちになるような演出が見たかったです。人の人生を奪うことへの葛藤とか、どうしてニナを生かそうとしたのかとかを掘り下げてほしい。

かさねが眠っているニナをお人形のようにお手入れするシーンは狂っていて結構好きです。

追記:

先ほど漫画を全巻読みました。
映画ファンの方には申し訳ないのですが映画が吹っ飛ぶくらいに漫画が面白かった。

かさねのパートナーであり、敵でもあるニナの女優になりたい動機や決意がかさねに対して釣り合わない感じがしていたのですが、映画は漫画全14巻の内の6巻くらいまでの話を映画化したものだったんですね。
ここから漫画は更に面白くなるし、最後が素晴らしかった。

ただ、漫画を読んで分かりましたが、この映画はかなり出来が良い映画です。実現しうる限りで最高のキャストと脚本でした。

もし土屋太鳳より綺麗で舞台演劇ができる(それに興行的に人を呼べる)役者がいるなら『咲朱編』として終わりまでやってほしいです。
よし

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