Koichi

ハッピー・デス・デイのKoichiのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
3.5
自由奔放な女子大生が自分の誕生日に繰り返し殺される事態を回避するため奮闘するユーモラス・ホラー。

とにかくわがまで性格が悪い女子大生が殺されては目覚めるを繰り返すタイムループをする作品。

タイムループをする中で自分が殺されないように様々な回避や犯人探しをしていくのだが、全て失敗していく。

そんな中で誕生日当日の朝に一緒にいるちょっぴり冴えない男子大学生のことを好きになっていくが、最初はこれがいわゆる“吊り橋効果” なのかと思っていたが、何度も“その1日”を繰り返すことで、彼女の中に様々な変化が生まれてくる。

なぜ自分が殺されなければいけないか…一転二転する真犯人。結末の一捻りは意外と驚きだったが、少々犯人が現実離れした意外な襲い方をしてくるので、“これは夢オチ”と思ってしまうかもしれない。

彼女が経験した今回の事件は、彼女の母親が関係しているように思う。母親自身が自分の死によって娘の人生を一変させてしまった、そんな思いからこの事件は母親からの誕生日プレゼントだと考えてもいいだろう。そして、彼女は誕生日に代償を負いながらも自身の本当の人生を取り戻したのかもしれない。
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