パケ写のコピーが勇ましい！
でも、パケ写で煽っているほど、戦争万歳な映画では、ありませんでした。
回天というのは、潜水艦に載っけて、敵艦まで近づき、ちゅどーんとぶっ放す、操縦士付き魚雷のことです。
正直、自爆テロ以外のナニモノでもないような気がしますが、開発者の鶴田浩二さん、松方弘樹さんは大真面目に開発に取り組みます。
「いや、ダメだよ、これ。乗ってる奴、絶対助からないし！」
海軍の偉い人も呆れますが、戦況悪化に伴い、
「ええい、もう好きにしろ！」という状況となり、人間魚雷、回天の実用化がはじまるのでした。
回天開発から、第一次玄作戦までの物語を、鶴田浩二さん、松方弘樹さんが熱演です。
実名、黒木大尉が大里さん、仁科中尉が三島さんというふうに微妙に名前が変わっているのは、御遺族への御配慮かもしれません。
いよいよ、作戦前夜、出撃に際して、家族と最後の一夜を過ごす海兵さん、それぞれの想いを胸に抱いて人生に別れを告げます。可哀想です。
鶴田浩二さんが、靖國奉納を熱望したという作品、
これは、とても胸に突き刺さりました。
あと、特攻兵の1人として、ブレイク前の川谷拓三さんが、ちょろっと出てたのがすこし嬉しい。
