すがり

プライム・ターゲットのすがりのネタバレレビュー・内容・結末

プライム・ターゲット(2016年製作の映画)
1.6

このレビューはネタバレを含みます

大統領の暗殺に他国の首相が挑むって字面だけでもう面白いじゃないですか。
それがまさかこうなってくるとは。

首相側が能動的に大統領を暗殺しに行くタイプの映画だと思って観たわけです。
違うんですね。
首相も脅迫されて暗殺しに行くということでちょっとがっかり。
そこは良いとして切り替えたとしても、さらに大きな落胆を誘うのはこの映画世界におけるセキュリティの甘さ。
仮にも首相と大統領ですよ。

首相を脅迫するために犯行グループが首相の車を襲撃するんですが、その車のなんとも普通なこと。一般家庭の自家用車かと思いました。
窓も人力で簡単に割られて首相さんまんまと誘拐されてしまうし、そんな簡単に犯行が進むから秘書的なブロンドさんの手引きかと思ったらそうでもなく、本当にセキュリティが甘いだけで……。

そうやって首相側の警備や反撃の手札を極限まで無に近い状態に置いたお陰か、犯行グループ側は用意周到のキレ者軍団に見えてくるからすごい。
それも錯覚で、ラストに至っては心底しょうもない手がかりから一網打尽にされるんですけどね。

面白くなりそうな空気があっただけに少々残念。
すがり

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