ホイットモア大統領

シークレット・オブ・ハロウィンのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

4.0
大統領のハロウィン2020③

切ねぇ…切ねぇよおい!!!!!

ティーン・ホラーだと思ってたら、中高生の時にバカやってきた俺たちに「お前、今それでいいのか?」とカウンターを炸裂させてくるジュブナイル作品だった…
同時に、日本の「お盆」、ないしはメキシコの「死者の日」と同義である、本来の意味でのハロウィン🎃をテーマとしたダーク・ファンタジーにもなっている。

イキってる割に白シャツに手書きで文字書いてるファッションがクソダセェ…でも、自分はしたことないのに何だこの既視感。お前らは俺か!俺なのか!?

続くMarilyn Manson「The Beautiful People」を流すタイミングと使い方が完璧過ぎる件。ほぼフルで聴かせてくれるのもありがてえ。ホラーにピッタリだし。

そんな “動” の序盤から一転、物語の大半は、夢を諦めきれない現いじめっ子の主人公と現いじめられっ子の元親友による、全編夜の “センチな” のロードムービー。

ここに、仲間の巣立ちを理解したくないいじめっ子リーダーと、大人びた感性で主人公の片想い人が絡んでくるんだけど、リーダーの本当はイイ奴設定が、作品を引き立てる要素として非常にいい味出してると思いました。ラスト、ベンチで主人公の隣に腰掛け、徐にカメラを渡すくだりとか目頭うるりまくったわ…

あとは字幕が秀逸!

コーリー「男が木を登るのはもっと(君を)見たいから」
ロマニー「落ちないで」
コーリー「恋には落ちた」(直訳だと「もう遅い」)

これを『ロミオとジュリエット』スタイルでやっちゃうベタな演出が良い笑
でも、友達に協力させるだけさせといてそのまま外に放置、自分はイチャイチャしまくるって、コーリーそれはさすがに酷過ぎると思うぞ笑