キミシマユウキ

バーニー・トムソンの殺人日記のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.2
スコットランドの床屋で働く冴えない中年男トムソンは店のオーナーと言い合いになった末、誤って殺してしまう。困り果てた彼は母親に相談し彼女の指示通りに死体を冷蔵庫に運ぶと、そこには既に別の死体があり……

『トレインスポッティング』
『フルモンティ』の個性派俳優
!!ロバート・カーライル!!
が主演と初監督を取ったクライムコメディ
カーライル様の隠れファンなので鑑賞。


最大にツイてない男の最低な殺人日記


カーライル様の監督作ということで蓋を開けてみると見る人を選びそうな玄人向け、悪くいえば少し地味で盛り上がりに欠ける作品。
過失で殺人を犯してしまった冴えない中年男がどんどん負のスパイラルに巻き込まれていくというコメディ仕立てのお話。
とにかく主人公がダメ男で全く共感のできないクズだし、周りの登場人物もクセが強くてニヤニヤしちゃう。
スコットランドて映画でしか見たことがないからほんとにこんな変人ばかりなのかと思ってしまう(笑)

主演のカーライル様は自分の持ち味を分かっている。彼の顔は
「困り・疲れ果てたシワのよった顔」
が1番魅力的なのだ。それを十二分に活かす配役でファンとしては満足。まぁちょっとベグビーくらいハジけても欲しかったのだけど。
彼のママ役にエマ・トンプソン。
これはある意味クソ老婆を熱演。
調べたらカーライルと2歳しか離れてないことを知り爆笑。んな馬鹿な(笑)
あとはどっかで見たことある英国俳優達が楽しそうに演じてました。

全員にすすめるほどの名作ではないけど、貶すほどつまらなくもない、中途半端な印象。
カーライルの監督作と聞くとどこか納得してしまうのでした。

クライムコメディ好き、ロバート・カーライルの初監督作を見たい方、そしてエマ・トンプソンの熱演クソババアを観たい方にはオススメの作品。