けんたろう

アトラクション -制圧-のけんたろうのレビュー・感想・評価

アトラクション -制圧-(2017年製作の映画)
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女友達、何処いっちまったんだよ!


レンタルスルーされがちな香ばしいSF映画を予想して観賞したのだが、何んだか意外とちゃんとしてゐた。宇宙人との交流にしても対立にしても、其々の立場や感情がよく活かされてゐる。群像劇としての完成度が高い。死と愛に纏はる台詞も、少々くどくはあるが、然し作品に綺麗な結末を与へてゐる。
特筆すべきは美麗なるグラフィックである。先づ近未来的なデザインが美しい。加へて其れを再現するCGが美しい。成るほど非実在感を与へる其のタッチには、違和感も覚える。若しかするとハリウッドほどの技術は無いのかも知れない。然し其れは其れで香ばしいので、個人的には非常に好い。

ハリウッドのブロックバスターとは亦た可成り異なる、SFエンターテイメント作品。調べてみると、カリコレで上映されてゐたといふから、納得である。

然うだ、俺れは今カリコレを求めてゐたのだ。
求めたトキに、求めたモノを。何んかのキャッチコピーみたいだ。どっかに売れないかな。