ウィーアーノーバディ
【人生はギャルゲー】
かねてより友人から折り紙付きで太鼓判を押されていた「ミスターノーバディ」。ちなみにボブ・オデンカークが無双する方ではない。
悪夢的情報量は「2001年宇宙の旅」みたいでした。SF的な”もしも”の世界観で、人生の在り方を哲学的に問いかける作品。ジャレッドレトの無垢な眼差しが、疑念あふれる不可思議世界を鮮烈に伝えています。
すごくドラマチックで、良いお金のかかり方してます。「問いかけ」と「ドラマ」のリズムがすごく心地よくて、次はどうくる!?何を投げかけてくれる!?といった具合にワクワクとしんみりの板挟みになっておりました。
【あの時、あーしていればなまとめ】
にしても彼の人生が綺麗に八方塞がりなところは笑ってしまった。愛嬌とお弁解も含めて素晴らしい映画ではあるが、正直ピンときていない。
というのも私は”希望”というものの味わいがよく分からないため、クライマックスには置いてきぼりにされていた。私の人生論的には息を引き取ったところで終わってくれた方が、心地よくエンディングを迎えられていたと思う。
とにかく、眼鏡レトの絶望的なエロさには感謝しかない