Yukiko

ミスター・ノーバディのYukikoのレビュー・感想・評価

ミスター・ノーバディ(2009年製作の映画)
4.0
2017年2月18日 アマゾン
『ミスター・ノーバディ』
監督、ジャコ・ヴァン・ドルマル。

1935年にオーストリアの理論物理学者
エルヴィン・シュレーディンガーが述べた例えが
「シュレーディンガーの猫」である。
 確率が半々の現象を捉える観測装置の箱の中に猫を入れ、
箱の中では、現象の発生に応じて猫の生死が決まるとする。
現象が起こる確率は半々故、猫の生存確率も半々。
観測者が箱を開けてみると、生きている猫を見るかもしれないし、
死んだ猫を見るかもしれない。
しかし箱を開けるまで分からず、
猫が生きた状態と死んだ状態が重なり合っている。

ネットからの抜粋です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
上記の『シュレーディンガーの猫』をテーマにした
映画らしい。


2092年、化学の進歩で不死が可能となった世界で、
118歳のニモは唯一の命に限りある人間だった。
ニモは記憶をたどり昔のことを思い出す。

9歳の頃、両親の離婚により、ニモの人生は、
母親について行くか、父の元に残るかの
究極の選択をしなければならなかった。

どちらが幸せか?
そのどちらの選択も映像で見せる。




母に付いて行った場合、アンナと知り合う。
母は再婚をし、その相手の男性の連れ子がアンナ。
アンナと一緒に暮らし、愛し合うようになるが、
気づいた親たちが二人を引き離すべく別れる。
又、会えるか?
その後、何度か再会する。
主人公の118歳の死の間際、「アンナ」と口にする。

父に付いて行った場合、父の体が麻痺し、
主人公は父の介護をする。

どちらに付いて行った場合か?主人公は小説を書き出す。

そして、科学者としてテレビに出演をしたりと活躍。
この場合、お顔の左頬に火傷がある状態だった。

ある時は別の人物の名前を語ったばかりに、
ホテルの部屋で入浴中に拳銃で撃たれたり。

エリースが好きだった主人公。父に付いて行った場合?
彼女と結婚はするが、エリースが好きなのは別な人。
子供ができてもエリースは鬱状態。

別な選択では、アジア系の女性と結婚。
金持ちではあるが、夫婦の間にはすきま風が…

車の水没事故に遭ったり、顔に火傷を負ったり、
様々な人生を経験する主人公。

映画を観ているときは、選択の枝葉がいっぱいあり、
分からなくなったり、少々退屈を感じたりした。

見終わって、誰にでもある日常の日々の選択、
もしあの時別な選択をしていたら…
そうしたら、どうなっていたのだろう?
・・・自分を振り返る、想像する。

どの選択をしても、要は、何を根拠に選択するのか、
選択の根本が重要らしい。
Yukiko

Yukiko