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ハイキュー!! コンセプトの戦いのmatchypotterのレビュー・感想・評価

4.3
キタ、ついにここまで来た。

今TVアニメのシーズン4にも突入しているが、劇場版総集編の映画はこれでコンプリート、か。

いよいよ佳境。TVアニメと劇場版総集編を並走させ、まさに総力戦の“シンクロ攻撃”で挑み、、、もうすぐで“ゴミ捨て場の決戦”に行き着ける。もう少しだ、『ハイキュー‼︎』、面白すぎる。

その春高の宮城県の代表決定戦の決勝戦。
烏野高校vs白鳥沢学園高校。
TVアニメではシーズン3の全10話をほぼこの一戦のみで描く全国手前の絶頂の大一番。

牛島。白鳥沢の絶対的なエーススパイカー。
彼を止めることが全国までの絶対条件。一切の手加減なしの県、いや、全国随一のテクニックとパワーが烏野に立ちはだかる。

この王者に挑む烏野からリベロ西谷とミドルブロッカー月島。
序盤は西谷、後半は月島。この試合はこの2人の覚醒がアツい。この2人なくして、このしあいはない。

しかしながら、どちらもタレント揃いでクセが強い。
クセの強さ勝負みたいな試合でもあるが、経験値も、才能も、そして、風格も一回りも二回りも大きく見える相手に臆することなく諦めずに立ち向かう烏野。

対してシンプルな強さだけを追求し、宮城県の強豪の頂点に君臨する白鳥沢。
その王者白鳥沢に対して負けられない戦い。

本当に月島がアツい。
ここまで日向や影山、田中の暑苦しいメンバー達から距離を置いて冷ややかに淡々とこなすミドルブロッカー月島。

彼のジリジリと、でも確実に相手にストレスを与え続けるブロック。
ワンタッチを取りチャンスを作り、相手アタッカーを気持ち良く振り抜かせず、悩ませて、仕留める。

考えながら好機を作り、その時が来たら確実に仕留める。
この月島らしさが開花する。開花するのがこの試合、というのがエモい。

既にその先のTVアニメのシーズン4に突入してしまっているが、その視線で観てみると、烏野メンバーの一戦一戦の成長の著しさを感じる。

シーズン4のこいつらは、もはやこの試合の時よりも成長している。それが面白い。
1試合1試合、とんでもない相手と対峙するごとにタダでは転ばず、何かを得る。

自分たちの課題や失敗をバネにして、毎日の練習にすら手加減なしで高みを目指す彼らの姿勢に本当に胸を打たれる。

日向と影山のコンビも。
ポジションも違うし、経験値や得意分野、能力も違うのに。
おまけに同じチームなのに、何故だかライバル心を燃やし、お互いを意識し、切磋琢磨する。

それが新たなコンビネーションを生む。
それに感化されて他のメンバーも負けじと諦めず上を向く。

今回、その際たるメンバーが最もそこから遠そうな月島、という、もはや神回に値する一戦。最高の試合。

何気にこの烏野の応援メンバーも好き。

そして、この劇場版総集編ではあまり触れられてないが、東京への遠征。
ここで関東勢と面識ができてることがこの先の戦いの見どころに幅が生まれてやり取りや展開が面白くなる。

こちらも間もなく準備が整う、待ってろよ、“ゴミ捨て場の決戦”。攻めの烏野、、、“飛べ”。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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