キアロスタミ監督のパルムドール受賞作。
自殺したい男が、自身の死を見届けて埋葬してくれる相手を探す話。
スカウト相手とのコミュニケーションを通して、主人公の心情が観る側にぼんやり分かる様な…という凄く地味な作り。
話が進むにつれ、自殺したいのかしたくないのか、引き受けて欲しいのか引き止めて欲しいのか、分からなくなってくるが、イランの風景も相まって味わい深い。
クルド人、トルクメン人らのイランにおける位置付けや、当時のイランの歴史状況を分かっていれば、より重層的に見られるんだろうと思いながら、分からず見た。