メイプルわっふるG

フラットライナーズのメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

フラットライナーズ(2017年製作の映画)
2.5
死後に何が起きてるか証明し、世界初の"死後の生"専門医の名誉を求める
by.コートニー(主人公)

同名映画(1990米)のリメイク。
臨死実験したら身体能力向上してヒャッハーする医大生たち。
河川に不法投棄すな。

動機も弊害もほとんどオリジナルを踏襲。
前作メンバーの良心だったケヴィン・ベーコンと、存在意義が薄かったオリヴァー・プラット。彼らの役割が一人に統合され、善良で優秀なイケメン医大生レイ(ディエゴ・ルナ)という強キャラが出来上がっていた。

他の大きな違いと言えば、本当の超常現象らしきことが起きて犠牲者が出ること。なぜそのようなことが起きたのかは不明のまま。

とはいえ、女優霊ポーズを見せてくれたり、『リング』や『着信アリ』のような展開は「いいぞ、もっとやれ」な私的フィーバー。

ただ、この映画の根底にある「罪」の捉え方が自分には合わなくて残念。
もっともらしく語るセリフ「大切なのは謝るだけでなく罪と向き合うこと ""そして自分を許す""」
自分本位ここに極まれり。

作中だと、忘れていたり目を逸らしたりしていた過去の罪が、鮮明に蘇って苛まれていく。
原因が良心の呵責とわかり、あわてて相手の所在を調べて謝りに向かう。
それ「昔、酷いことしたけど、今大変な目にあってるから許してね」って言っているようなもの。

謝ったし相手も受け入れたら自分を許してスッキリ、って。
他人の人生を壊した事実は消えないし、そもそも相手が心から許してくれるとでも?
そこは、相手が許すと言ってくれても自分を許さず贖罪の意思を見せようよ。

プレイボーイくんの今後の方針も、喉元過ぎて余裕ができてから決めたこと。
キーファー・サザーランドの絡みが無関係だった以上、救いは善良イケメンのレイにかかっているという。実は主役以上に重要なメンバーだった。


memo → ネタバレコメ(ディスり気味)

鑑賞 2020.11.01 ザ・シネマ