フライ

ウォーキング・ウィズ・エネミー / ナチスになりすました男のフライのレビュー・感想・評価

3.5
ホロコースト関係の映画は観ていると辛いが、観て認識する事は大切に思えた。
第二次世界大戦ハンガリーであった実話を元に製作された映画だが、ハンガリーの戦前、戦中、戦後の歴史を知りながら観ると尚更辛いものが。
同胞のユダヤ人を救うためにドイツ兵に成りすまし救うと言うドラマの様な事が実際あった事に驚いた。主人公エレクの家族は全員殺されてしまったのだが、数多くのユダヤ人が彼に助けられた事は間違いなく、また彼が言った''助けた数だけ同じ悲しみが無くなる''と言う言葉に心を打たれた。唯一ラストはもう少し何とかならなかったかな…
当時のハンガリー政権の苦悩も見れたのがとても興味深かったし、アイヒマンなどのドイツ将校の恐ろしさもよく分かった。
若干単調な部分もあったが、内容が内容なだけに憤りや緊張感で終始目が離せなかった。
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