クワイエット・プレイスのぴんゆかのレビュー・感想・評価

音を鳴らした瞬間謎の怪物の餌食になる冒頭のシーンはそれなりにインパクトがあった。
よくある音で驚かせるジャンルとも言えるが、無音が前提の世界にすることでより受け手に緊張感を与えるため、他のホラーと趣旨が異なり、楽しめると感じた。
ただ節々で登場人物の計画性の無さ、こんな状況でそんな行動するのは愚かすぎではというようなシーンが目立つ。
加えて音を立てているのに何も起こらなかったりと、何が音としてカウントされるのか不明瞭で"ご都合主義"的な一面も多々見られる。

とはいえ、"解決策"となるオチは悪くなく、今後どのように締めてくるのか、続編が気になる。

終末世界を舞台にした作品は近年特に多いように思うが、気候変動などにより人間の見えないものへの不安が大きくなっている証拠なのだろうか。