探偵おしり

クワイエット・プレイスの探偵おしりのネタバレレビュー・内容・結末

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

無音だからこその絶望と迫力

音を出したら怪物に襲われるという設定なので、BGM以外は基本的に無音、キャストは手話を用いて意思疎通を図る。

足音や衣擦れ、軋み、自然音だけが流れる中、不意に大きな音が鳴ってしまう。
それは、子供のおもちゃの音だったり、人生に悲観した老人の叫びだったりとあるのだが、普段の無音進行からのギャップでより一層の絶望感が上手く表現されている。

ラストに進むにつれて、母親が出産するシーンがあるのだが、音を出してはいけないという絶望的な状況でも、出産に向けた準備が進められており、細かな設定は如何として、子を想う母は強しと見て良いと思う。

特にエミリーブラントの演技が素晴らしく、怪物と対峙した時の、緊張感は惹き込まれてしまった。

90分という尺の中で多少詰め込んだ感じはあったが満足度は高いと思う。
次回作も鑑賞予定