ケンタロー

クワイエット・プレイスのケンタローのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5
「シーーーーーーーーッ!」お静かに!(# ゚Д゚) *

全国の映画館・劇場運営の方々!お願いです!本作「クワイエット・プレイス」観賞時の食べ物については、禁止🚫にされたし!

本作の感想の前に、なぜ映画館(劇場)で作品を観るのか?ってことについて当たり前のことを言いたい……。

そりゃ、映像も音響も最高であったり、適したフォーマットの上で作品に没頭したいってのがイチバンなんです。

で、この「クワイエット・プレイス」については、もう " 静寂 " こそが作品の生命線なんです(^_^;)

喋りも無い、効果音も無い、BGMも無い!ストーリー上、序盤はまさに " 静寂 " で世界が包まれていて、そんな中、ポップコーンをまさぐり噛み砕く音が、んまぁ!よく響くこと(笑)

食べるなとは言わないけど、配慮して静かに食べてほしい訳で、正直、そんな方が近くの座席に居たら、この作品への没入感は半減どころか9割方落ちてしまいます……。
(また序盤なもんだから、ポップコーンもたっぷりでさ(`Д´)キー 濡れ煎餅食ってろ!)

さて、感想を……(笑)

ウン、面白いです♪
前情報ほとんど入れないで観たってのもあるけど、ありがちな話であるのに、実に丁寧に作られていて、所謂B級ラインなのに、そこはかとなく上品さが漂っています!

特に舞台となる片田舎、自然や畑の風景が美しすぎます。
この美しさはSF映画「メッセージ」に通ずるものがあるとも思う。

そして、昨今流行りの「ライト/オフ」や「ドント・ブリーズ」などに見られる『だるまさんが転んだ系ホラー』を上手く掛け合わせることによって、美しさ、怖さ、家族愛といった要素がどれもバランス良く、ちょうどイイ感じに伝わってくるのです。

設定やら状況説明を極力省き、一家族だけにフォーカスすることで、90分という最適な尺に収めて観客の緊張感をキープさせてくれてるのも好感が持てます。

この辺りは、監督・脚本・助演のジョン・クラシンスキーの手腕というところなんでしょう♪
amazon制作の「ジャック・ライアン」主演などノッてますもんね(*゚∀゚)

そして、実妻であるエミリー・ブラントとの夫婦役というのも、お互いの信頼関係が感じられるものでした。

未見の方は、空いてて静かな映画館、自宅で観る場合は、🎧ヘッドホン推奨します(笑)

ちなみに安易な続編は作らないで欲しいものです……。後付で余計な設定とか、世界観の風呂敷広げた途端にクソつまらないB級ホラーに逆戻りする可能性大!

はたまた「オール・ユー・ニード・イズ・キル2」になっちゃうだけだから(笑)