ウィンプスハンター

ALONE アローンのウィンプスハンターのレビュー・感想・評価

ALONE アローン(2016年製作の映画)
3.6
《死に片足を突っ込んで生きる勇気》

地雷原で地雷を踏む。
その踏んだ足を離したら死ぬ。
そして地雷が爆発しない確率は7%。

中々に設定が好きな作品でずっと気にはなってました。
『SAW』、『【リミット】』、『フローズン』、『127時間』等の死と隣り合わせのシチュエーション物は大好物なので、最初っからワクワクしました。

この映画の最大のスパイスになっているのは目の前で同僚が地雷で死んだことでしょう。
あれを目の当たりにしてなかったら『もしかしたら大丈夫なんじゃ?』って絶対思うんですが、
あれが入ってることで死の隣り合わせ感がよりリアルになってたかと。

ただ…尺がキツかったんじゃないかと。
106分と短い尺ではあるんですが、
開始20分ぐらいでもう主人公が一歩も動けなくなるので、画が代わり映えしなくなるのもあり90分が限界かなと。

製作側も勿論それを懸念して、砂嵐とか夜になるとなにか来るとかイベントは何かしら起こしてきます。

ただそれは良いけど幻覚が見える設定だけはいらない。
あれだけ蛇足過ぎました。
回想シーンを入れるのは全然ありなんですが、現実と交錯する演出にしなくてよかったんじゃないかと。

ただ人生の色んな場面と止まった足がリンクするって演出は良かったし、
オチもなるほどなぁだっただけに残念かなと。

奥さん役が『マリグナント』の人だった!
あの動き期待しちゃってた(笑)