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ある女流作家の罪と罰のtanpeのレビュー・感想・評価

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)
3.2
実際に起きた話ということで、作家というのもなかなか大変だなぁ💦

主人公のリー・イスラエルは伝記作家として本も出しているんだけど、落ち目であり自身の素行の悪さから職も失い、日々の生活にも困っている。
ある日、図書館の本に挟まっていた古い手紙を偶然見つけ、それを古書店に持ち込んだところ、高値で買い取ってもらえる。
そこに目をつけた彼女は、著名人の手紙を偽装することを思いつく。

彼女は伝記作家であるから、こういうのは得意分野であっただろう。
その人の人生や功績、交友関係を調べて、それっぽい詩的で感傷的な手紙を書くのは、お手のもの。
そんで当人はすでに亡くなってるワケだから確かめようもないし、自分の書いた文章に感動してる書店員を目にすれば、そりゃ調子にのっちゃうよね😅

生活のために始めたこととはいえ、人から褒め称えられる高揚感みたいなのもあって、やめられなくなったんだろうな。
そんで手広くやり過ぎて捕まっちゃう。

作中のリー・イスラエルは人間嫌いというか、口は悪いし酒ばっか飲んでるしで非常にめんどくさい人間なのだが、猫を溺愛していたり、その日暮らしの風来坊ジャックとつるんだり面倒みたりしてるあたり、ほんとは寂しがりやの普通の人なんだろうなって思った。

裁判で反省の弁を述べるとことか、ちょっと同情しちゃったもんなぁ😕
捕まった後に執筆したという自伝が、この作品なのね。
なかなか皮肉な話だ。
いや、転んでもただでは起きない というべきか😅

うっかり吹替えで観ちゃったんだよなぁ。
悪くはなかったけど、やっぱり字幕の方で観たかった。
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