Anna

ハンターキラー 潜航せよのAnnaのネタバレレビュー・内容・結末

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

映像技術が進み水面下をリアルに表現出来る様になったものの、原潜を描くとなると戦争を起こさないための戦いとなり、どうしても陸上での描写が長くなってしまう。その制約の中で精一杯深海の駆け引きを魅せてくれたと思う。

また艦内通路から各区画への流れるカメラワークと細かいセット…原潜の内部をここまでクリアに見たの初めてかも。アジア系と…女性クルー!?ついにこんな時代が来たんだなぁ…実際日本でも海自潜水艦に女性乗組員が就任している。過酷な職場に挑む女性の姿はとても勇気貰えます。

そして最初の潜航シーン…急速潜航で物に掴まる姿とか深度下げる時の軽く傾くカットぐらいはこれまで何度もあったけれど、こんなにじっくりと…前が一旦上がって潜っていく動きとそれに合わせてバランスをとるいかにも日常の慣れた立ち姿みたいななにげないカットも初めて見て…作中1番萌えた。上空からのカットもどこからどこまでが本物なのかな?凄いなぁ。エンドロールはサービスショットだね。撮影技術を駆使して更に大胆な脚本の潜水艦モノを観てみたいけれど、扱う内容がデリケートなだけに難しいのかな…

昔はきら星のごとくあったらしい潜水艦作品。ビデオレンタルショップで確かに見た数本はDVD化に姿を消し、海外ドラマコーナーの拡大で更に減ってしまったのに新たに作られるのは数年に1度。次、蒼く沈んだ静けさの館内に、凛としたソナー音が響き渡るのを耳に出来るのはいつの日か…
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