アン

ハンターキラー 潜航せよのアンのレビュー・感想・評価

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)
3.4
USA!USA!のような作品や、アメリカが世界の警察面をしているのを賛美するような展開の物語にはあまり惹かれないのですが、この作品は面白かったです。

主人公が困難な任務に臨む中で、ロシア人艦長含むクルーと信頼関係や連帯感を築き上げ、協力して任務を遂行する姿や、クルーたちとの絆を重視し、彼らを支えながら使命に対峙する姿勢が非常にカッコよく映りました。

最大の見せ場での、相手を信頼しているからこそ発射を許可しなかった決断には多くの人が驚いたのではないでしょうか。
ただ、その後に続く司令部破壊はやり過ぎているように感じ、中途半端にギャグを披露されたようで気持ちが澄んとなりました。娯楽作品だから仕方がないことなのでしょうが、クーデタを企てた人間は粉微塵に吹き飛び、ロシア大統領は"アメリカ政府のおかげで"生還し、世界は第三次世界大戦の危機から脱してめでたしめでたしの終わり方には、残念の一言が似合います。
国籍は違えど同じ海に生きる者だから分かり合えると、物語を進めてきたにもかかわらず武力行使(アメリカ側ではない)で終わるのは残念で仕方ありません。(2回目)
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