あまのうずめ

ハンターキラー 潜航せよのあまのうずめのレビュー・感想・評価

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)
3.8
ロシア・バレンツ海でロシア海軍アクラ級原潜コーニクを追尾していたアメリカ海軍ロサンゼルス級原潜タンパベイは、コーニクの爆発音を聞き救出に向かおうとするが上からの攻撃を受け消息不明になる。アメリカ参謀は乗員110名と機密システムを守る為攻撃型原潜アーカンソーを向かわせることとする。アーカンソーの新任艦長は兵学校を出ていないジョー・グラス。アーカンソーは秘匿通信を受けスコットランド海軍基地から出航する。一方国家安全保障局=NSAのノーキストは爆発前にロシア大統領ザカリンがドゥーロフ国防相と会う為コラ半島に向かったこととの関連を疑いフィクス少将に特殊部隊の派遣を進言する。


▶︎アメリカ陸海軍対ロシアだが製作はイギリスで『ワイルド・スピード』を手掛けた製作陣。潜水艦と特殊部隊の生死を伴う危険な任務のストーリー。

アクションこそ無いもののジェラルド・バトラーがキャリア組出身じゃない艦長にピッタリだった。

VFXと音響が戦況を再現し、すぐそこにいるかのような錯覚をさせ危機感を煽って来る。
原潜が機雷やソナーを避けフィヨルドを進む作戦、特殊部隊がIDを捨てわずかな装備で進む作戦等々のそれぞれを実行していく細かな設定がリアルで、命を顧みず誰かの命を守る描写の幾つもに涙が出そうになった。

どちらが最初の一発を放つかのギリギリの攻防戦や、どう開戦を避けたかの艦長同士の胆力にも痺れる作品だった。