千年女優

トップガン マーヴェリックの千年女優のレビュー・感想・評価

4.5
米国海軍の敏腕飛行士で、無人機化進む中で有人機の有用性を示すためマッハ10を目指すピート・ミッチェル、通称マーヴェリック。某国の核兵器開発を阻止する有人F/A-18機での高難度の軍事作戦を指揮するため教官としてトップガンへ戻った彼が、かつて失った相棒グースの息子を始めとする精鋭を指導する様を描く戦闘機アクションです。

1986年に海軍協力の下で制作されて公開されるや大ヒットとなったトム・クルーズの出世作の実に36年ぶりとなる続編で、亡くなったトニー・スコットに代わって監督は映像効果に強い『オブリビオン』のジョセフ・コシンスキーが務め、キャストが海軍さながらのハードな訓練を乗り越えて作り上げた映像で新旧のファンから好評を得ました。

インポッシブルなミッションを導入も大衆受けするスポ魂ものの基盤は外さず、『クリード』を想起する世代間交流とトムらしいヒロイズム、続編だからこそのリフレインでの胸アツ展開で黄金の前作を追体験させます。小型IMAXカメラでの圧巻の描写はマッハもGも10点オーバー、CG全盛にあっての「有人」がトムの矜持を象徴する一作です。
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