ダイナ

トップガン マーヴェリックのダイナのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「トップガン」の続編。滅茶苦茶良かったですねー!戦闘機の轟音が骨の髄に響くあの圧倒感たまらねー!大スクリーンでの縦横無尽なドッグファイトも迫力満点。坊やが「ここは地球だよ」って言う所とか窓から降りた時に娘さんに見つかる所とか劇場で笑いが起きてて一体感を感じられるのも劇場鑑賞の醍醐味だなあとしみじみ。

トム・クルーズ自身がキャストの飛行訓練プログラムを組んで都度に個々カスタマイズしていたとのこと。化け物かこの人は。観客にリアリティを伝えるため、飛行中のGの効果を伝えるため実際にパイロット役をF/A-18に乗せて演技させるという徹底ぶり、美麗な戦闘機描写に加えドッグファイトのドラマが前作から格段とパワーアップしてて唸りました。

アイスマンの存在も嬉しいですしグースの息子ルースターを中心としたパイロット訓練生達等マーヴェリック取り巻く登場人物がうまく絡んだエモーショナルなストーリーも良い!前作は王道、悪く言い換えると予想通りの展開だったけども本作は過去作の因縁が絡み教官という立場で若い世代の限界を広げていくという展開。訓練シーンが好きで腕立て天丼なんかかなり笑えたんですが、中でもビーチでアメフト?やる所が好きで「あの気まずい空気の後でそんなニッコニコにみんな遊ぶ!?」と笑っちゃいそうですがマーヴェリック、ルースター、他の皆も楽しそうで中将もまんざらでもないのがトップガンチームメンバーの根本的な目標は皆一緒で争いたくて争っているわけではないということを改めて感じさせられます。

そして終盤のピンチ展開の連続で楽にさせてくれない所がとても良くて山場がたくさん用意されているのが好みでした。まずミッション自体が時限ありで低空飛行でうねり抜けた先に爆弾をピンポイントで命中させ激しいGに耐えてと超難解。その後の敵機からの追撃。そして墜落するマーヴェリック…。ミッション成功で終わりだと思ってたからそこ以降は本当にテンション上がりました。ルースター考えるな感じろってか!ハングマンアツすぎるよ!最後のハグはもう涙腺ヤバかったです。

マーヴェリックが訓練生達の限界を広げミッションの可能性を示したように、「映画」としても何十年後の続編でも製作にこだわり抜けば年月の開きを逆にアドバンテージに変えて傑作が撮れるという可能性も示してくれたんじゃ無いかなと思わされる一作!最高でした!
ダイナ

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