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トップガン マーヴェリックのapapattiのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

前作にない渋みがガツンと足されていて、めっちゃよかった。

トムクルーズ、カッコイイ年の重ね方のお手本というか、ほぼ吸血鬼じゃない?なんで40年近くたって未だにムッキムキなの?
現場至上、問題行動が多くて大佐どまり、腕は超一流という、カッコイイ年の重ね方過ぎないか?比子清十郎とかじゃないの?メイン張ったら他が霞む強キャラやんけ。結果まあそうでした。

マッハ10出すしかなけりゃマッハ10出すし、2:15で爆撃からの離脱をしなきゃといわれりゃする、敵地で戦闘機鹵獲して旧型機で2機撃墜ってやりすぎでは?

アイマックスでみたのは正解でしたね。一番スピード感感じたのはトップガンに送られたときに喜んでバイクで爆走してるときの急加速だったけど・・・笑

1作目見てから行ったのは正解で、海でグースに語り掛けるシーンとか、トムキャットの計器がどんなんだったかとか、教官2か月でやめたんかいとか、いろいろそうそう!みたいなものが見れてよかった。

ストーリー的には前作よりはるかにスケールアップしていて、かつ大人の悲哀が盛り込まれ、でも可能な限りシンプルに問題を描こうとしていたように見える。

グースの息子ルースターに恨まれるとわかっていても、願書を抜かなければいけなかった立場。そのまま素直に話せないルースター。あんたが考えるなといったからだ!といちいち反発してるし。
母親に恨みがいってはいけないから、というやさしさでもある。

でもそれらが、お互いを助けて脱出した後の、「たすけてくれてありがとう」「父ならそうしました」がめっちゃぐッときた。泣いた。

男のつながりってのは仕事なんだろうなと思わせるそれである。感情とか抜きにして、お互いの功績で認め合うことで対等な立場になっていく、そこに父の死を乗り越え、諍いを乗り越えた二人の画が入った。

あと、結局トレーナーは一番強くないといけないという、めちゃくちゃ冷酷な事実ですよね。CTOは一番開発力強くないといけないし、マネージャーは一番営業できなきゃいけないって?耳が痛い…。
教えるうまさはどうにせよ、自分の技術以上のことは伝えられないのだから、それはやっぱり最低の要素になっちゃうんだろうなと思います。

マーヴェリックがガンガン演習で若手を撃破して認めさせて、2:30の目標を15でクリアしてというこのプロセス、そらきくわな。
何から何までマッチョだけど、少なくともパワーをもらえる映画であった。
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