けーすけ

トップガン マーヴェリックのけーすけのレビュー・感想・評価

5.0
「マーヴェリック」のコールサインで呼ばれるピート・ミッチェル(トム・クルーズ)は天才的な操縦技術を持つ航空機搭乗員。無鉄砲で無茶を繰り返す一匹狼ながら輝かしい戦歴を残しつつも昇進を拒み、歳を重ねた現在も第一線を求めていた。
ある日、某国が秘密裡に開発している核兵器開発プラントの破壊ミッションが計画され、ピートにかつて自身も在籍した“トップガン”と呼ばれる若き精鋭達への訓練が命じられる。そのメンバーの中にはかつての僚友であり、訓練中の不慮の事故によって命を落としたニック・“グース”・ブラッドショウの息子もいた。極めて危険かつハイレベルなミッションのため、計画に難色を示したピートであったが・・・








本来であれば2020年に公開されるはずだった本作。新型コロナの影響を受け、延期に延期を重ねて当初公開予定から2年遅れ、前作から36年ぶりでようやくの劇場公開。
個人的にトム・クルーズが大大大大大大大大大大好きなので期待も高まりまくり。正直期待値を上げ過ぎてしまっていたので、実際に観た時に落差が大きかったら、、、と懸念もしていたのですが、杞憂でした。期待値はマッハ10以上で乗り越えられて行きましたよ…

トム、この映画を劇場で公開してくれてありがとう!!!

2020年に前作を観た時の感想はこちら。
https://filmarks.com/movies/24714/reviews/83096331



そして今回観に行く前に再度前作を鑑賞してみたのだけど、個人的にはこれが大正解でした。
もちろん前作の事なんか何も知らなくても「ああ、過去にそういった事があったのね」という、とてもわかりやすい描写が差し込まれるので問題は無いのですが、前作を知っていた方が面白さは倍増するかと思います。
とりあえず今年映画館で観るべき映画って事は間違いありません!!!
以下、核心ネタバレはありませんが、未見の方はご注意くださいませー







オープニングのシーンから前作をそのままに再現(多分キャストクレジットのフォントも同じようなのにしてある)。はい、ここでもう泣きました・・・(激早)
航空母艦での撮影とか、離陸した戦闘機につけられたカメラからの映像とか、「撮影めちゃめちゃ大変だったんだろうな」って思わされた映像が2020年代にアップデートされて再現されてて、そこにケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」が…!(前情報を完全にシャットアウトしていたのでまさか流れると思って無かった)


前作でも着ていたと思しき皮ジャンを着て、カワサキのバイク(ずっと乗り続けてたの!?)を相変わらずノーヘルでガンガンかっ飛ばすマーヴェリック。
酒場にいたアノ人がまさかの、とか海辺で裸のお付き合いといったセルフオマージュ的描写も多々で終始ニヤニヤ。


終映後、シアターから出ていく人が感想を言いあっていて「前と話が同じじゃん。似せたシーンも多かったし」って言ってたのが聞えて、「お前は何を観ていたんだ!!!前作を踏まえての本作マーヴェリック!最高の昇華だったじゃないか…!」と心の中で罵倒してしまいました(個人の感想です)。


たしかに、あからさまに前作を意識した描写や演出がめちゃめちゃ多かったです。でも、それがあったからこそ、前作でグースに起きてしまった悲劇と、グースの息子である“ルースター”に対する父親と同じような道を歩ませたくないというマーヴェリックの親心的葛藤、それがヒシヒシと伝わってきました。

もう一つは序盤でも触れられる話で、軍は無人機の開発にシフトしており、いずれは航空機の操縦士も不要となる時代がくるかもしれない事を想起させていたこと。
マーヴェリックもその事は理解していながらも、厳しい訓練を乗り越えた者こそが戦闘機を操り敵機を撃破できると信じ、若き“トップガン”へ厳しい課題を与え鍛え上げる。
もちろん無人機で全てが遂行できればそれに越したことは無い。しかし人間が挑まないとならない作戦もあり、そこにはマーヴェリックの「もう誰一人として犠牲を出したくない」という強い思いと信念が溢れ出まくっているんですよ…。


ぶっちゃけ「おいおい、それで死なないってマジ?」というお笑いみたいな場面もありつつ「トム・クルーズだしなあ…笑」となってしまいます(一瞬「あれ?これミッション:インポッシブルだったっけ?」とか思った笑)が、俳優陣は実際に戦闘機に乗って撮影したというCG無しの数々のシーンのリアリティに圧倒されまくり&アドレナリン出まくりの2時間強の映画体験、最高でした。

とりあえず劇場公開中にもう一度観に行きたい個人的大傑作!!&メイキング映像も見てみたい!!!と思わせられる映画、オススメです!!


memo
【ネタバレ解説】「トップガン」続編がもっと面白くなる12の裏話
https://eiga.com/news/20220607/5/


2022/05/29(日) 109シネマズ二子玉川 シアター7 11:55回にて鑑賞。IMAX 字幕 I-16
2022/06/03(金) 109シネマズ二子玉川 シアター7 17:55回にておかわり鑑賞。IMAX 字幕 I-15
[2022-012]
けーすけ

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