金柑

トップガン マーヴェリックの金柑のレビュー・感想・評価

4.8
2022/6/1 IMAX字幕
トムクルーズ(とハンスジマー)のおかげで映画館は死なない。少なくとも今は。

IMAXレーザーにて。
いやはや……………いやはや……レディプレ観た時と同じくらいアドレナリンというか脳汁だばだばで凄かった。IMAXにして良かった。これぞトムクル映画だ。これこそビッグバジェット誰でも楽しめる娯楽映画だ。トムクルーズ本当すごい…………
こういうのが観たくて私は映画館に行くんだな。

前作観たのは年明けで「かっこよかったけどあまりハマらなかった」くらいしか記憶なし、自分のレビュー読んでも似たようなことしか書いてなくて記憶辿れず、予告編見ても「まーたリメイク/続編系か…最近多いな…」と惹かれず。
でもTLの評判があまりに良いので勢いでファーストデーのチケット取って前作のwikiであらすじだけ読んで臨んだ。それで上記のテンションなので迷っている人がいたら安心して観に行ってほしい。
正直この人は誰の何だっけとなるところもあった(特に女性陣。ごめんなさい…)けどこだわりすぎなければそんなに問題なかった。

何から書けばいいんだろう、非常に満喫したことは確か。

インポッシブルなミッションに挑むトムクルーズはなぜこんなにも目を見張るのか。やはりCGやスタントマンに頼らず本人だから、なのか。彼がどんなに大変な撮影も自ら臨んでいることを知っているから、過酷な目標に臨む物語内のマーヴェリックと現実の撮影でのトムクルーズが嫌でも重なる。これはミッションインポッシブルシリーズでもそうなんだけど、今回はそこに並々ならぬ重なりを感じた。いずれ必要とされなくなる。でも今日じゃない。映画館は死なない。トムクルーズの意地と信頼とプライドと熱意と。

映像、すごかった。IMAX画角になる部分全部凄かった。空撮とか、コックピットの映像とか……コックピット内は役者がカメラ操作してたとかふんわり聞いたけどちょっとよく分からんしそこまで気にしてる余裕ないし気にしなくたって凄い。
あと編集がMIシリーズの方らしいけどその芸も存分に発揮されていたのだと思う。個人的には訓練第一段階のテンポの良さとか、全員が互いに狙われてるミサイルの位置を矢継ぎ早に報告しあってるところがとても好きだった。

音、冒頭から肋骨に響くエンジン音で期待値爆上がり。
ハンスジマー!!!IMAXで浴びられて本当に嬉しい。冒頭クレジットのあと中盤過ぎくらいまで実は忘れていたんだけどふと思い出してからは意識して聴いた、忘れてた間もいや〜音楽好き……と思ってた。やはり彼のサウンドが大好きである。
テーマ曲も安定のエモさ、これはもう曲そのもののかっこよさがあまりに強くてこれさえかかればそのシーンは抜群にカッコ良くなってしまう。でも使い方はクドくなく(もう中盤以降は感覚麻痺してたかもだけど)。

正直やはりノスタルジーだなと感じる場面も無いではないし、結局ロマンスは要るんだね?となるし(これはもう前作ファンとの需要供給か、そうであってほしい)そこまでして人間のパイロットがやる??もうドローンに任せたら??とも思ってしまうんだけど、結局それらを圧倒的に打ちのめす訓練やミッション、に限らず様々な場面の映像やテンションで全て持っていかれた。参りました。すげえよトムクルーズとそのチーム。
終盤はもはやボーナスタイムみたいだったけどもう素直にボーナスタイムとして受け取るよ。ここまで来たら。

なっちの字幕は珍しく気にならなかったな。「オドロキ」くらいか。リスニングと並行して読んでる分にはそんなに変なところ無かったように思う。個人の感覚だけど。

以下、役と役者。

前作でヘルメットとマスクでもう誰が誰だかなんも分からんな〜〜と思ってたのがヘルメットに特徴があることで解決されててありがたかった。形状も時代で変わったりしてるのかな。ハングマンのヘルメット好き。
トムクル(の役)がバッチリキメたつもりが想定外になったり拍子抜けたりした時のちょっと目を見開いて口も開いてポカンとした顔が好きなので何度も見られて良かったです。
目つき。目つきねえ。執拗に言及されるけどちょっとまだ意味を拾いきれていない。きっと誰かの解釈ツイを読んで知るのでしょう。
ボブとフェニックスのペア好きだったな〜〜分かりやすいけど強い女子、好きです。ヨットを操縦するペニーも上(物理)から意見を述べるアメリアもそういうこと?
ルースターとマーヴの関係性の変化、好きです。というか気づいたらマーヴ呼びなの好き。マーヴェリックって長いもんな。完全に"その後"の日常スピンオフ欲しい。てかこれは全メンバー欲しい!誰か!


いよいよミッション本番に向けて飛び立つ寸前の準備確認タイムで私も両隣のお兄さんも同時に飲み物飲んだり座り直したりしててちょっと笑った
雪山とかのシリアスとコメディ紙一重なとこで和やかに笑える客席だったのも良かったな


2022/6/19 吹替
前作を改めて見直してから臨んだら初見よりも涙腺がばがばになってました。ゴーン…からのDangerZoneだけで涙ぐめてしまった。あとルースターとの胸熱モーメント全部泣く。
やっぱりマーヴ呼びはなくてマーヴェリックか編隊長呼びだったな。英語でも編隊長って呼んでたっけな?
あと専門用語は吹替で聞き取るよりも字幕で漢字や文字を見たほうがスッと理解できた感じするな。

ゆーきゃんのハングマンめちゃ良だった(分かってた)し森川マーヴもかっこよかったし、宮野は最近ニュートのイケボイメージだったけどルースターはガラッと雰囲気違ってさすがだった。当たり前ながらプロ声優の吹替はさすがだ…
あと吹替は丁寧語とタメ語の使い分けが現れるのが良きですね。
ルースターの様々な「おいマジか」連呼好き。

2回目でもペニーとのラブシーンは要るのかなあ……ってなっちゃったな。ボートはともかく。

今回の座席、縦方向はスクリーンが視野いっぱいに収まり横方向はど真ん中というめちゃ良席だったのでコックピット感がすごくて、これで4DXだったらマジすごいんだろうなってなった。乗ってみたい…


2022/6/28 4DX字幕
4DX乗ってきた。一緒に乗ってる気分になれるのマジで良い。字幕を選んだのはルースターのマーヴ呼びをまた聞きたかったから。
・一番痛かったのはフェニックスにビリヤードのスティックでどつかれるルースターの気持ち
・ヨットでの水の量
・香ばしいビーチ
・爆撃中のフラッシュが激しいしセルフィーもフラッシュ焚く
・よりGがかかってる気持ちになる
マジで一番痛かったのはフェニックスのど突き………他は衝撃強いとこは少なめでホッとした。
発艦前のスタンバイ中とか、腹に響くエンジン音のようなドドドドって叩きと風が吹き荒れてるのがその場にいる気持ちになれて好きだったな
攻撃される時に首筋からパシュンパシュンと風が出てくるんだけど、髪を下ろしてると絶妙にその風が当たって髪が前にふわっと舞い上がるのでお隣の方にちょっと申し訳なかった。前の席のお姉さんもふわっとなっていた。
ミッション本番でマーヴが発艦する時、加速してから飛び立つ瞬間にガクンとなるところで客席もガクンとなるので本当に同じ衝撃を受けてる感覚があってアガった。
激しい蛇行では映像に合った向きで動く(役者が画面右に傾いてたら鏡合わせで同じ傾きになる)ので身を任せてれば違和感ないし楽しい。

そして今回はなんかハングマンの表情が気になる日だったな。
マーヴェリックが僚機を選ぶ前の自信と余裕に満ちた表情と自分じゃなかった時に強張り、その後のルースターへのGive 'em hell!(うろ覚え)、何より帰投後のルースターとのやりとりにアイスとマーヴが思い出されてしまって初めて涙が出た。
あと教官マーヴと初めて会う時の「うーわマジか」ってリアクションもめちゃ好きなんだけどもうそれはシンプルにグレンパウエルの演技が好きってことだね そうだね私

そいえば冒頭のモハーヴェのガレージにルースターの写真もあることに初めて気がついて、そういう節目の報告があるくらいにはやりとりがあったんだな…と思いを馳せたし、そうなるとマーヴとルースターのあらゆるやりとりに妄想ではない"それまで"を透かして見たくなってたまらない気持ちになった

マーヴ呼びしてるのが私の聞き間違えでなければ他にも数人いたように思う。フェニックスがミッション本番でマーヴが加速した時に「ついていきます」のとこで言ってたと思う。他は忘れた。ルースターは基礎訓練の時にold man呼びしてたね、ブチギレてるね…吹替はなんだったのかな〜
コールサインが長いとドッグファイト中に呼び合う時とかまどろっこしそうだけど、メインのメンバーの中で一音節なのボブだけだな??逆に二音節はあった方が聞き逃しにくいのかな。

ツイッターのTLに流れてくるのはその後のほのぼの仲良しトップガンの話が多い(し好き)から本編見直すとそうじゃんもうちょいぴりぴりしてたじゃん…と我に帰る

本編始まる前の4DXデモ映像がジュラシック仕様だったんだけど結構激しくてみんな笑っちゃってたし隣の方と「これはやばいですねww」ってなった


2022/7/6 字幕
新しい職場と映画館が近いのに嬉しくなっちゃって、残業ないうちに水曜を満喫すべく。おかげでまた明日から元気に出勤できる、定期的に摂取しなきゃだ
そろそろ各所の決め台詞は覚えてきたし、専門用語はまだ厳しいけど他の会話は字幕チラ見くらいになってきた

本日の注目ポイントはマーヴとルースターの関係性。なんとなくルース→マーヴは父に近いけどおじさん、マーヴ→ルースはゆーて甥っ子くらいのイメージでいたんだけど、今日は「父親代わりになりたかった、でも失敗した」が妙に響いた結果各所のマーヴの目線にしっかりと"父"を感じてしまってまた泣いた。
Bradley!と呼ぶ時の父親感と、後半のMav!に滲む親父!感が……もちろんルースターにとってDadとMavは明確に違うんだけど、でもやはりフェニックスやホンドーがMavと呼ぶのとはまた違うものを勝手に感じてしまった。そしてミッション前のマーヴからのYou’ve got this.で涙が出た。
二人で複座機乗っているの、かつての父の位置に子が、という熱さは勿論のこと親子搭乗と考えてもまた熱い。
金柑

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