七沖

トップガン マーヴェリックの七沖のレビュー・感想・評価

4.7
〝誇りをかけて、飛ぶ。〟
伝説的パイロットのマーヴェリックは、某国のウラン貯蔵庫を爆破する作戦を成功させるため、若手トップガンたちの教官に抜擢される。だが彼らの中には、かつて事故で死なせてしまった相棒・グースの息子がいて…というストーリー。

前作のレビューで、自分はこんなことを書いていた。

「今ならフルCGで描くシーンでも、本作では実物の映像なわけで」
「完成度が高くラストも綺麗に終わるので、予定されている続編が蛇足にならないかが心配だ…」

こんな風に書いてごめんなさい…。
最新作でもCGに頼らずバンバン実物が出てくるし、ぜんぜん蛇足じゃない続編でした!!むしろ、今作あってこそマーヴェリックの物語は綺麗に完結した感すらある!
ターミネーターやスパイダーマン(ライミ版)のように、2作目の方が面白い映画がまた一つ映画史に刻まれた…!!
このCG全盛の時代に、ここまで本物志向にこだわって作られたドッグファイトが観れるなんてすごい!すごいぞ!!

スターウォーズのデススター攻略のような作戦が展開されるだけでもテンションが上がるのに、ラストにはそれ以上の胸熱な展開が控えている。

やっぱりトム・クルーズはすごい!終盤の展開はマーヴェリックなのかイーサン・ハントなのか分からない笑
次世代パイロットたちを演じたキャストにはあまり馴染みはなかったが、違和感のないナイスキャスティングだ。
息子似すぎだろう…。登場した瞬間、「グース⁉︎」と思ってしまった。
ルースターのライバルとなるハングマンは若いジョン・トラボルタに見えて仕方なかった。ハングマンを演じたグレン・パウエル、これを機に覚えておきたい。
あと、もう一人気になったのが、紅一点のフェニックスの相棒ボブを演じたルイス・プルマン。なんとビル・プルマンの息子とのことで、確かに面影がある。そういえば親父も米空軍率いてエイリアンとドッグファイトしてたな…。



・前作を観ておく
・映画館の大スクリーンで観る
この2つを押さえておけば、最高の映画体験になること間違い無し!

パンフ内の、それはCGで撮れないのかと問われた際のトム・クルーズの返しが印象的だ。
「ダメだ、それは 体験 じゃない」
あくまで本物にこだわるトム……かっけぇな!!

ストーリーだけみたらなんてことない話なのに、こんなに心を動かされるなんて。これが本物の力か…!
サブスクも流行して、映画館で映画を観ることが必ずしも当たり前ではない世の中になりつつある。
そんな中、この映画は映画館でしか得られない宝物のような興奮と感動を確かに与えてくれた。
七沖

七沖