真田ピロシキ

トップガン マーヴェリックの真田ピロシキのレビュー・感想・評価

1.0
この映画は公開当時に平凡でやや退屈ささえ覚えていて3点をつけたが、イスラエルのジェノサイドを公然と支持しておきながら正義と公正の代弁者ヅラをするアメリカとハリウッドにブチ切れた今では本作のプロパガンダは我慢できない。カッコイー軍隊様の姿で夢を見せて貧困層から西側の"敵"を殺すための兵士を掻き集めよう!死の商人ゲームCall of Dutyのようにe-sports感覚でやっつけるんだ!無垢の子供を殺してもノープロブレム!未来の"テロリスト"だ!国連や医師団が死んでも大義のための犠牲!!!!日本とかいう植民地に欠陥オスプレイをはじめとしたゴミ在庫を売りつけてガッポリ儲けてやろうぜ!侵略と奴隷で成り上がったクソ国家が。クタバレ!以下は公開時の感想。その時ですらあまり褒めていないし、これに世間が熱狂できるのが気持ち悪かった。



今日は山に登ろうと思っていたのですが突然足が痛くなって、それじゃあ葛飾北斎展を見に行こうと思ったけど最終日で400人待ちという恐ろしい情報を目にして断念。なら映画館のポイントが貯まっててちょうど良い時間にやってるこれを見ようという気になりました。このくらい気負わずに見るのが一番良い。エンタメ大作などは特に。前作は一応見てますが大昔で見返そうなどと全く考えなかったのでテーマソングしか覚えていません。

そんなんで最後尾の席でダラーっとした姿勢で見始めた映画。いきなり流れるデンジャーゾーンに心は鷲掴み。そして無人戦闘機に移りつつある中パイロットの存在は絶滅間近と言われながらも命令を無視して10Gの限界に挑戦するマーヴェリック大佐。マーヴェリックって主人公の名前だったのね。そんなことすら覚えてなかったよ。この人間の限界を越えようとする無茶ぶりはトム・クルーズの限界アクションが重なって見える。無茶しすぎて機体をオシャカにして脱出し、着陸した町で宇宙人と思われるコミカルなシーンがあったりで、トムの色々と超越した人間性を認識させてくれて面白い。トム愛がある。

その後、処分を受けたマーヴェリックは特別作戦に臨む若手の教官として駆り出される。そこにいたのは昔の彼女?ペニーやかつての相棒グースの息子ルースターなどの姿が。ペニーは最後まで思い出せなかったが、グースは思い出せた。それとこの任務に推薦したアイスマン。名前のインパクトで覚えてるよ。X-MENではない。ヴァル・キルマー。それでマーヴェリックは老いたりと言えども昇進を拒み現場に身を置き続けてきたレジェンドなので若手のエリートとの模擬戦でも無敗で実力を認めさせる。これがハリウッドの底辺ジャンルナーメテーター映画みたいにしょうもないオッサンの願望を満たさせるような演出だったら吐き気がするが、この映画は元からマーヴェリックさんは常に本気でか弱い女子供を話を動かすためのダシにしてもいないので嫌悪感はない。

なので見れてはいたのだけど、如何せん私が空戦に興味がないどころか軍隊自体嫌いなので次第に飽きてくる。ロマンスも眠い!しかも後ろ盾になってたアイスマンが死んだらクビにされてミッション自体を安全策(ただし成功率は低い)に変えられようとするのだけど、マーヴェリックが機体を盗んでシミュレーションを成功させミッションの隊長に任命されるという驚きの展開。なんか安っぽいアニメの話みたいなんですが…そもそもこのミッション、どっちにしても成功率が低すぎる訳で根本から見直すべきなのでは?ミッションは"ならず者国家"の徹底して顔を見せない敵をゲームみたいにカッコよくやっつけて大勝利!これを米軍が協力してるんでしょう?その気味の悪さがチラついて、フレアや機銃が炸裂するドッグファイトの面白さをもってしてもウエー。今、実際に戦争やってるのもあってノれない。その辺は本来はもっと前だったのをコロナに延期させられてその上でロシアの暴挙だから運が悪くて同情する。映画の最後ではペニーとのキスシーン。何だこのコテコテのハリウッド映画は。つまらないとは言わないが、何故ここまで高評価なのか理解に苦しみます。皆さん色々言いながら本心ではこういうのを望んでいたんですかね?

この映画はポリティカルコレクトネスと呼ばれる要素がない点でそういうのを面倒くさく感じてる人に受ける面はあるかもしれません。しかし驚いたことにはこの映画も女パイロットがいるからポリコレだーと喚く輩がいるそうで。すごいね。あのフェニックスさん、良くも悪くもないキャラでしかなかったぞ。