はべ

トップガン マーヴェリックのはべのレビュー・感想・評価

4.9
期待以上。前作からの回収、オマージュ、サプライズ、そして現代ハリウッドのA級作品のエッセンス。完璧とも言える続編。

見てなくても見たつもりになっていたぐらい有名な前作。実はこれまで見たことなかったが、この作品を見る前に必ず見るべきだし、そこまでして今作は見るべき名作。

困難なミッションに立ち向かい、二転三転していくストーリーは、トップガンというよりむしろミッションインポッシブル的でさえあるが、押さえるところをしっかり押さえていて、間違いなくトップガンの続編であると言えるのがこの作品の奇跡的なところ。

前作の青臭いストーリーは今見てしまうと鼻白むことも多々あったが、前作が回想シーンにあたる役割を果たすことで今作と補完し合い、一本の長編映画となっている感すらある。

そういう意味で本作が前作の地位すらも高めたと考えることもできる。
これは最近スパイダーマンのノーウェイホームでもあった感覚だが、トップガンは前作との時間の流れが別格なのでより主人公の人生やストーリーに重みが加わる。前作が1986年。前作から36年の時を経ての同じ主役での続編制作ってこれまであっただろうか。

そのほかよかったところ

・「デンジャーゾーン」と前作からのBGM。最初から掴みはOK!

・マッハ10への挑戦も緊張感の見せ方がすごい。鳥肌たった。

・トムクルーズの走る姿とバイクの運転姿は世界一。ただヘルメットしないのはちょっと怖い。

・ヴァルキルマー久しぶりに見た!咽頭がんで以前のようにしゃべれないそうだが、存在感だけで十分。前作から継続の役者が限られているので、出てくれてありがとうと言いたい。

・グースの息子役もかなりグースに寄せていて、しっかり親子だった。

・飛行機シーン。Gが感じられるコクピット映像。トムクルーズなら自分で運転しかねない説得力がある。

・F14。老いてもまだ戦えるマーヴェリック自身を象徴しているんだろう。
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