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トップガン マーヴェリックのxyuchanxのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

”Here we go, Goose.”

まさに”大人のお子様ランチ”。初体験のScreenX@お台場にて。

ここまで完璧に近い続編ってあったっけ?

完コピに近いイントロ、素晴らしいキャスティング、アイコニックなシーン、オマージュの数々や80's music、ロゴなどプロダクション・デザイン、そして何よりCG無しのドッグファイトと、グースへの想いが詰まりまくった素晴らしい脚本。

ぶっちゃけ期待してなかったけど、いやー、大満足!!😆



〇続編への道
・続編の権利を保持していたトム・クルーズとブラッカイマーを中心に2010年から続編の企画はあったのだそう。
・ヴァル・キルマーの出演がトムがこだわった条件だった。途中、トニー・スコット監督が2012年に投身自殺。
・世間が続編の製作が決定したとの知らせを聞いたのは2017年。って事で僕は2018年に前作を観なおしていた。
・コロナ禍などの影響で3年・・・もっとも長く公開が延期されてきた作品。当初は2019年の夏に公開予定だった。
・当初伝えられていた設定は、”ドローンなど航空機の遠隔操縦が可能となった世界で、必要とされなくなりつつあるパイロットたちの物語”だった。
・トムは本作公開に先立ち、前作でグース役を演じたアンソニー・エドワーズと試写を観たらしい。さすがナイスガイ。


〇前作との繋がり
・米海軍のエリート訓練学校トップガン。伝説のパイロット”マーヴェリック”が特殊任務のため教官として帰ってくる。
・前作のアイコニックなシーンが悉くといっていいほどオマージュされてる。
・実は初めてエレキギターを買った頃にも、このテーマ曲を弾いてたのだけど、ひさしぶりに弾いてみた😁
・ちなみにテーマ曲”Anthem”はHarold Faltermeyerとだけクレジットされてた気がするけどギター弾いてたのはBilly IdolのバンドにいたSteve Stevensね。アイツ好きだった。
・"Anthem"や"Danger Zone"などに加え、80’s musicの数々。
 (でもMighty WingsやTake My Breath Awayは聴けずw)

・無許可で戦闘機を飛ばしまくり。
・下限高度のルールやぶりまくり、逆さ飛行や垂直上昇などアクロバットしすぎ。
・Kawasaki Ninjaで滑走路と併走。アビエイター・グラサン。
・管制塔をかすめ飛ぶのもやめられないw
・相変わらず無茶をしまくるマーヴェリックを、陰から助け続けるのは海軍大将になった元ライバル、アイスマン。
・ビーチアメフト(前作はビーチバレー)のシーンは、前作のトニー・スコット監督自身ソフトポルノって呼んでたヤツ。
 一度目はトムが満足せず全員再度ジム通いしての再撮影までやったらしい。
・今回ジャケットの背中には日本と台湾の国旗が。あきらかに中国に🖕なハリウッド作品だね。

・バー”the hard deck”や、チャーリーの家に似たペニーの家。
・チャーリーについては触れられず、メグ・ライアン演じたグースの妻は他界。
・ジェニファー・コネリー演じるペニーとのロマンス、唐突だし余計だなぁって思ってたけど・・・
・前作でピートが過去に手を出して激怒させた海軍大将ベンジャミンの娘としてフルネーム出てた!
・たしかに整形なしの50歳越えであれはキレイだな。トムとは初共演。ポール・ベタニーの奥さん。
・前作のチャーリー、本作のペニーとも愛車はポルシェ。
・”その目つき”・・・たしかにトムの笑顔はズルいw
・マッハ10墜落後の宇宙人、懲りずにルール破る、ペニーの娘に見つかる脱出シーン、コールサイン”BOB”など、コメディ要素も増加。

・ルースターがピアノで歌う”great balls of fire” ・・・前作では父の歌をピアノの上で聞いてた子供。
・演じたマイルス・テラーは「セッション」を主演。ほんとグースに似てた。
・”僕を憎むのはいいが、母を憎ませたくない”
・ハングマン役のグレン・パウエルもグース役を狙ってたらしいが、トムの説得で二代目アイスマン的な役に。
・ルイス・プルマン、エド・ハリス、ジョン・ハムなどの助演陣もいい。
・”talk to me goose”、”don’t think, just do it”などのセリフも前作からの伏線。

・おおらかな時代の前作と違い、予算削減のため、戦闘機のバリエーションも減り、ドローン開発との予算競争にさらされてる。
・戦闘機がエレベーターで甲板にあがるシーンもアイコニック。
・前作でメインであった艦載戦闘機F-14トムキャット。可動翼がかっちょいい。
・本作のメインはF/A-18 E/F スーパーホーネット。対空/対地、両用の万能機として進化し続けてる。
・敵の第5世代戦闘機はSu-57、ステルス性能、AI搭載、マッハ2.5。
・米軍にもF-35ライトニングIIという第5世代機が居るが、本作戦には不向きだったという設定。
・“Coffin corner”の訳、吹替では「死の淵」だったらしいが、字幕では「棺桶ポイント」。後者の勝ちかな。

〇謎な部分
・ピートがトップガン教官だったのって数年だったはず・・・ペニーとは少なくとも3度わかれてる?
・核開発中の国といえば北朝鮮?イラン?でもNATOってことはヨーロッパ?あえての曖昧か
・後半、敵国内のシーンなんかまさに「ミッション・インポッシブル」じゃんw
・なぜ敵基地にF-14が?そして誰も邪魔しにこないw
・いざって時の援護機として第5世代機を準備させとくべきでは?
・1986年とは違い、正義と悪の二元論ではとうてい語れない世界。
 冷静になっちゃダメなヤツだけど、自国は持ってる核兵器を、”新たに持とうとしているらしい国”への”不当な先制攻撃”だけどね。

〇本作の奇跡と、この先の未来
・劇中2つの奇跡が必要と言われてたが、本作では幾つもの奇跡的な事実が。
・「Matrix」、「The Independence Day」、「Men In Black」など、大ヒット作の続編は難しい。「Blade Runner: 2049」や「Ghostbusters: Aftelife」もなかなか良かったが、本作は完全にジンクスを覆した。
・本作もトム・クルーズ作品らしく、基本的にはCG無しのリアル・スタント。米海軍の協力といいつつ、戦闘機1時間飛ばすのに数百万。
・コクピットにIMAX用カメラ6台積んで、飛ばしながらGに耐えるキャストたちを撮影。飛んでったら監督もただ待つのみだったと。
・還暦のトム・クルーズ、宗教的にステロイドなど薬物も使わないであのカラダ、このアクション、スタントはあり得ない。
・ヴァル・キルマーは、実際に喉頭がんで2017年から声を失っている。
 最近では「Jay and Silent Bob : reboot」にも出てた。メグ・ライアンと共演してた「Doors」も観なおそう。

・”未来は来るが君はそこには居ない”と言われても、”それは今日じゃない”と宣言したってこと。
・”it’s not what am I, it’s who am I”みたいなセリフがあったが、トムこそ”根っからの俳優”なのだ。
・そしてトム様はとうとう、宇宙で映画撮るらしいw
・そう思えば最初のマッハ10越えから・・・”テクノロジーを越える人の力”というテーマを宣言されてた。
・海軍の志願者数が5倍に増えたってよw


まだ俺たちは過去じゃない。


さて今回、初めてScreenXで観てみたんだけど、没入感はそれほどでもなく、音響面ではむしろ劣る。IMAXレーザーのほうが良さそう。

★コレも必見
Tom Cruise Terrifies James in 'Top Gun' Fighter Jet Stunt
https://youtu.be/v1iZtBM23bY
https://youtu.be/rTRAj1n6irk (日本語ダイジェスト)
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