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トップガン マーヴェリックのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

パイロットとして輝かしい戦績を誇り、今も現役であり続ける主人公は、かつて自身も通った海軍パイロット養成学校「トップガン」に教官として赴任する。彼の役目はひと癖もふた癖もある訓練生たちを指導し生還する保証のない困難なミッションにパイロットを送り出すことだった。訓練生の中には主人公の亡くなった相棒の息子もいて......という話。前作のあらすじは知っているがきちんと観ていない状態で鑑賞。

主演俳優が若くてアイドル的な人気を得ていた時代のヒット作を30年以上経ってから同じキャストで続編を作るなんて失敗率9割くらい行きそうな題材だが、本作は第一作のおしゃれなテイストを残しつつ深みを増した人間ドラマと大迫力のドッグファイトで観るものを飽きさせない快作となっていた。
もう60歳近くのトム・クルーズが当時と変わらないファッションと立ち振舞いでスクリーンに登場してもカッコイイとしか思えないのも凄いことだし、操縦の腕だけでいちパイロットとして生きてきたという役柄に説得力を与える演技力と肉体美を備えていて、魅力的だった。
青春ドラマ的なパートと緊迫感のある危険なミッションとのバランスも良く、2時間以上の上映時間があっという間だった。親友の息子との対立と関係修復の流れや訓練生同士の絆も上手く描けていて大満足な出来だった。

少しモヤモヤしたところは、劇中のミッションが本当に困難で、トム・クルーズの考案した作戦でしか生還できなさそうだけど、結局トム・クルーズが飛ばないと成功できない流れになってしまった点。個人的には上官として若者を育てて死地に送りこむ展開でも良かったのかなあとも思ってしまった。あとこれも好みが分かれるだろうけど、撃墜されて終わるのでも良かったかも。
とはいえ、細かいツッコミどころをふっ飛ばすほどの爽快なアクションは大興奮で、劇場で観る価値はあった。

どんなに険悪な雰囲気になってもアメフトみんなでやれば仲良くなってしまうのはアメリカ人特有なのだろうか(^^)
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