サトタカ

トップガン マーヴェリックのサトタカのレビュー・感想・評価

5.0
一作目からそうなんだけど、空母から戦闘機が発進したり着艦するシーンがもうそれだけでやたらカッコいいんだよね。ノリノリなデンジャー・ゾーンと相まって。
今回の合成でないリアル飛行シーンももちろんいいしね。コクピットの中で敵機を目視しようとして頭グルグル動かすのも好き。太陽が眩しいとか、バード・ストライクとかも、戦闘機ものあるあるとはいえすばらしい。

ジェニファー・コネリーが熟女になっても美しい、さすがですよ。
彼女のバーのシーンでデヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」がかかるのもたまらんかった。二人が共演した「ラビリンス/魔王の迷宮」を思い出す。

T.Rexの「Get it on」、The Whoの「Won't get fooled again」もおじさんのワタクシ、大好きな曲なものでして、涙腺がゆるみましたわ。

はぐれ者で現役にこだわって昇進を拒む、ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐(トム・クルーズ)。はっきり言ってこのひと、相当なfoolなんだよね…戦闘機操縦や空中戦は天才なんだけど。
無人戦闘機も実用化され、高齢もあってネイビーに居場所がなくなりつつあるピート。つらい。プライドが折れそうになる、つらい。でもピートは、還暦近くなってもアクションスターであり続けるトムは、自分の尊厳のために現役にこだわる。泣ける、あぁ泣ける。
ちょっと映画「レスラー」のミッキー・ロークを思い出した。
あの映画で俺は映画館で嗚咽して泣いた(近くの席だった人、すまんかった)。今回もほんと泣いた。

劇中のセリフ、It’s time to let go(過去のことはもう突き放せ)。個人的に刺さったね〜。
年取ると過去の嫌な思い出ばっかり思い出すんだよね。恥をかいたことや、あの時あぁすればよかったとかいう後悔とか、死んでしまったあいつとか…。Let goしないとなのよ、わかっちゃいるのよ…

ピートが相変わらずKawasakiのNinja GPZ900に乗ってくれてると思いきや、Kawasaki Ninja H2に変えるのよ。どんだけKawasaki派なのよ(笑)。しかもバイクは新しくなるんだけど、戦闘機は逆に最新の極超音速機からF-18、F-ほにゃららとどんどん古くなるというね。

レーダー捕捉を避けるために超低空で谷間を飛び、目標爆撃、急上昇というシーンは、かなーりスターウォーズのデススター攻略に近いものがあったけど、おもしろかったからいっか。

前作のメンズたちのビーチバレー、今回はビーチ・アメフトでサービスしてくれましたけど、まぁとにかく全体的にサービス満点でもう恐縮しちゃうレベル。そんなにおじさんを喜ばしてどうするつもり?
サトタカ

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