トム・クルーズが「時代遅れのおっさん」役やってるのが泣ける。こっから30年はイーストウッドの跡継いで邁進して欲しい。
『トップガン』の続編を大事に取ってきたトムの本気度がバリバリ伝わるのは良かった。実機に役者乗せて航空アクション撮るっていう無茶をやり切ってるのも凄い。多分こんな事する役者は二度と出て来ないので、それだけでも観る価値ある。トム＝マーヴェリックが若者たちに無理目な要求して特訓する構図が虚実皮膜。映画の中と外で同じ事起きてんのウケる。前作ほどではないけどストーリーは雑というか、その作戦って『ミッション：インポッシブル』のIMFが請け負うやつでしょっていう。そもそも米海軍がバリバリ先制攻撃してるのダメだろ。かつての映画にあったおおらかさだとも言えるけど。ただ、作戦始まっちゃえば楽しめちゃう。訓練時点からタイムアタック要素入れて分かりやすく盛り上げるのも良い。スポ根的な面見るとやっぱ『トップガン』のブラッシュアップされた続編だなと。あくまで目標達成までの過程で、熱き友情が育まれればOKというシリーズ。作戦本番でドキドキするポイントが分かりやすいの作劇の上手さ。内容はほぼ『暁の出撃』〜『スター・ウォーズ』の低空飛行からのピンポイント爆撃そのままだが。クライマックスが二段階あって荒唐無稽さが増しているのは好感。子供の頃に観てたハリウッド映画って確かにこんな感じだったわ。ジェニファー・コネリーとのロマンスとか、別になくても良いのに入れて来る感じも含めて。トムがこれからどんなおっさん役やってくれるか楽しみ。『ハスラー3』もやんのかな。
